アート・ブレイキー(Art Blakey 1919年10月11日〜1990年10月16日)は、アメリカ合衆国ペンシルベニア州ピッツバーグ出身のジャズドラマー。1954年にジャズ・メッセンジャーズを結成、晩年までバンドリーダーとして活躍する、ジャズ・メッセンジャーズ以外でも多くのミュージシャンの共演を残している。我が国では来日回数も多く親日家でファンキー・ブームを巻き起こした。晩年は後輩の育成にも大きな功績を残した、特にジャズ・メッセンジャーズに在籍し巣立っていったミュージシャンの多くが素晴らしい活躍をしている。アルバムは1958年録音で、ピアノが「Moanin'」を作曲したボビー・ティモンズ、トランペットがパンチの効いたリー・モーガン、テナーサックスが「Are You Real」「Along Came Betty」「The Drum Thunder Suite」「Blues March」を作曲したベニー・ゴルソン、ベースがジミー・メリットというメンバーによるジャズ・メッセンジャーズ。演奏はファンキーの極致、ジャズ・メッセンジャーズの看板曲の「Moanin'」や「Blues March」をオリジナルメンバーで堪能できる。一般には「Moanin'」と「Blues March」だけを聴くアルバムと思われがちだが、その他の曲と演奏に真価が隠されている。いつ聴いてもまったく飽きのこないのもベニー・ゴルソンの作曲の巧さと、各メンバーの華麗な演奏に感動を憶える超有名盤である。
(青木高見)