ヴィトウスがウエザーリポート退団後に発表した1976年作品。もともとザビヌル~ショーター~ヴィトウスのトロイカ体制だったWRだが、方向性の違いからヴィトウスが1974年に脱退。1975年はほとんど活動していなかったようだが、心機一転発表したのがこの作品だった。メンバーはヴィトウスの他はドン・アライアス(ds,conga,bongo,perc)のみで、最後の曲だけアルメン・ハルバリアン (perc)がアライアスに代わる。ヴィトウスはベースの他にピアノ、シンセも担当、オーバーダブを多用している。もちろん4ビートジャズなどではなく、ヴィトウスがベースとシンセで綴った抒情詩といったところ。当然アライアスのパーカッションの比重も高い。だいたい曲名で想像がつくが、2はヴィトウスのベースがリードするサンバ調の曲。残念ながらアライアスのパーカッションが今ひとつ。サンバはあまりやらないのかな。3はちょっと東洋的、4は西欧的、5は古典的と少しづつ雰囲気が違う。原盤はFreedomだがECMっぽいところがあります。フリージャズでもフュージョンでもないところが弱いが、進むべき方向を模索しているヴィトウスの姿が窺えて興味深い。