アル・ジュールゲンセン(vo,g,key) ポール・バーカー(b,programming)
1992年5th。Ministryというバンドを代表する1枚。インダストリアル、スラッシュ・メタル、ハードコア…ありとあらゆる凶暴な音楽が一丸となって襲い掛かる。硬質なギター・リフと攻撃的なマシン・ビートが織りなす興奮はこれまでの中でも最高潮であり、無駄や冗長さを極限まで排したサウンドは、触れるだけで皮膚が裂けるような鋭さ。
ここまで無慈悲に蹂躙されると、もはや快感ですらある。
全9曲中、前半の5曲は怒涛のスラッシュ・チューン。中盤はへヴィで荘厳な曲が続き、ラスト2曲もメタルとは違えど、これでもかとばかりの破壊的ノイズ曲。
特に後半は、生きている者がすでに誰もいなくなった荒涼とした惑星で、プログラムされた破壊作業を淡々と、そして延々と続けるロボットのような終末的世界観。
拡声器で叫んでいるかの如きエフェクトのかかったヴォーカルも、このアルバムの凶悪さをこれでもかと増幅し、聴き手を扇動しにかかる。
熱帯雨林最強の生物である軍隊アリの行進とか、昼も夜も休みなく稼働し続ける巨大工場の設備とか、そんな無機質な破壊/殺人衝動を滾らせる、Ministry最凶の1枚。