<2012年3月13日追記>
Microsoft社に於いて、VisualStudio2010の次期バージョンであるVisualStudio"11"(当ソフトはVisualStudio"10")のβが公開されました。そういった点を鑑みるにどうやらWindows8に前後して製品版がリリースされそうなので、VisualStudio2010の購入を検討されている方はその点も参考になさって下さい。
<追記、以上>
表題の通り、既にレビューなさっておられるとんとかいもさんのレビューに同意ですね。ですので私の方からは更なる追記点と留意点を。
とんとかいもさんはVer.2005から乗換とのお話でしたが、私はVer.2003からの乗換です。というのもVer.2003のC++にとんでもないバグが存在したのでMicrosoftに連絡したのですが、サポートさんに「基本的に旧製品のバージョンアップ品が実質のブラッシュアップ品となるので、その関係でアップデートパッチが開発される事はありません」とにべもない回答を頂いてやむなく購入した次第なのですね(バグはプリプロセッサ関連です)。とんとかいもさんが仰る、
「時代の流れと言ってしまえばそれまでですが、バージョンアップで開発環境がこれほど大きく変化してしまうというのは、意見の分かれるところでしょう。( 前バージョンからたったの2年です )」
というこの中には旧製品のバグフィックスも含まれる為、尚更に足が早いのだろうという予測は立ちます。Ver.2003からVer.2005、Ver.2008に今回のVer.2010と二年から三年でマイナーチェンジが行われておりますから、昔ならServicePackにて無料で行っていた事を有料パッケージで行う事にしたのは毀誉褒貶あると思いますが、しかしそのこと自体は「Ver.2010の評価そのものとは別」なので、此処では敢えて言及致しません。
その上で開発のインターフェースを見てみますが、使い易いには使い易く、こちらもとんとかいもさんと同じく、リリースノート片手になら経験者は何とかなる範疇ですね。初めのうちは恐らくMSDNライブラリ等が特に扱いづらいと思いますので、こちらのみ旧来のヘルプと併用なさると良いでしょう。Ver.2003からはC++でかなり言語仕様が変わっているので面喰らいましたが、基本的にセキュリティの強化による移行なのでコレはやむを得ないでしょうね。
しかし、☆×4で減点があるのは「相変わらず旧ヴァージョンからのバグを引き継いでいる」からです。上記のプリプロセッサ関連でのバグは修正されているのですが(このバグはVer.6.0では正常動作していたので実質、元に戻っただけです)、今度はVer.2005から発生したバグで頭を悩まされる事になりました。外ならぬMSDNフォーラムで未解決のまま終了している『VS2005Proで、デバックでブレークポイントが設定できず、"ソースコードが元のバージョンと異なります"となる』という表題の現象が多発します。特にネイティブコードで組んでいると起きやすいのでこの点、やはりとんとかいもさんの、
「どうやらMicrosoftは世間の環境は(.netに)移行済みと考えているようで、「.net以前」からの移行対応は全くありません」
に当て嵌まるでしょう。誤動作前提の機能なので初期状態にて有効で搭載されている理由にも頭を悩まされます。ネイティブVC屋さんはVC60の頃が良かったのかしらと回顧したり……。
そんなこんなでインターフェースはガンガンと変わって行っておりますので、少なくともVer.2003より前のユーザさんはボチボチ乗り換えて置いた方が、後々のダメージは少なそうという後ろ向きな購入動機がありそうです。逆に準最新を所持している方は乗換に其所まで利点を見いだせないのも事実ですので、
Microsoft Visual Studio 2010 Professional 乗換優待パッケージをご覧になった上で購入をご検討下さいませ。
最後に当方、貧乏なので開発機器を買い換えるお金が無くWinXP+PenM1.7GHz+RAM2.0GBで当品を動作させておりますが、プレーンのWinXPであれば割とストレス無く当品が動作するのは感動した点ですね。
それでは良き買い物を。
<2011.12.31追記>
簡単に確認できる所の2010に於けるバグですと、C#でenumにキチンと標準変数型を割り振ってもそのenumの使用時、キャストしないとビルドを通してくれないビルダ、という感じです。ver.2003のC++といいプリプロセッサ関連がどうにも素敵仕様なんですよね。そしてソフトウェア関連の雑誌でVisualStudio2012の話が入ってきましたが、次期ヴァージョンを出す前に既存のバグをどうにかして頂きたい所存。というかバグのない商品を売って頂きたいですね……。
<2011.05.30追記。駄文>
うーむ、しかし本当にVisualStudioは.net以外が完全に見捨てられているような感じですねぇ……。只今、VC++のWindowsフォームアプリケーションにてツールを開発しておりますが、VC60の頃には極めて充実していたMSDNライブラリの事を考えれば、当VC2010はVC60より劣っていると評価せざるを得ません。ヘルプは難解で判りづらく三分の一くらいは日本語がおかしくて、予測入力やメンバ変数、メンバ関数の予測表示もしてくれませんしVCはいよいよ要らない子ですか……(註:VisualStudio2010ServicePack01適応済みです)。
……あ、上のレビューでとんとかいもさんが仰る「Microsoftの製品としては、珍しく?正常進化した製品と考えられるが、もう少しガイド(ブック)やチュートリアルの充実を考えてほしい。」はコレですね。コレは確かにどうにかして頂きたい所存です(※どうもC#のドキュメントも日本語がおかしいです。試しにC#でenumのヘルプを読んでみて下され)。
一方で、C#やVBは余りに充実しすぎていて逆にC++の様な飛び技を用いるコードを書くと、常時監視のコードエディタに怒られます。そして怒られるコードはビルドも通りません。特に、初期値が未定で後の処理にて条件文内で代入し、更に後の処理で同じ条件文にて入り処理で変数を用いる、という様な手法は大概が弾かれます。普通の変数なら初期値でnullを入れるなりなんなりすればいいのですが、コレがFile操作の変数になるとそうもいかなくなるので、結局は「C++とC#のコーディング支援は両者、足して二で割ったくらいが丁度良い」様な感じです。C#やVBをC++の知識で記載するとビルドが通らず、どうしても冗長な処理が入りがちなのはやや困りますね。