同書はWindows Azureと銘打っていますが、内容としては「クラウド」、「IaaS」、「PasS」、「SaaS」等々の基本的な用語についても分かりやすい解説をしています。盲目的に「クラウドサイコー! → Windows Azureサイコー!!」といった記述をしている訳ではありません。Windows Azureというマイクロソフトが打ち出すクラウドサービスについての解説だけでなく、プライベートクラウドやパブリッククラウドといった中でのWindows Azureの位置づけや、AmazonEC2やGoogle App Engineといった他ベンダーのクラウドサービスとの差異を公平な立場で述べています。また、Windows Azureの提供方法と課金形態についても記載している為、Windows Azureのビジネス利用について検討している方にもお勧めです。
日本語でのドキュメントが不足しているWindows Azure上での開発について、Hello World から SQL Azureまでのコーディングサンプルを記載している為、一読するとWindows Azure開発の窓口として良い勉強になると思います。しかし、Windows Azure SDK CTP版でのコーディングサンプルになっている為、最新版のSDKでは本書の例を用いてそのままコーディングする事は出来ないので注意が必要です。