これを出すに辺り、クインシー・ジョーンズやウィル・アイ・アム、ニーヨなど
出すべきじゃないと言う意見もありました。確かにマイケルが亡くなった今
本人の確認を出来ない状態で出されるのは不本意であるというのもわかります。
でもマイケルは世界中にファンがいる、これだけのスーパースターの未発表物を
聴きたくない人がいるわけがありません。むしろ聴きたい人がいるかぎり
やはり出すべきだと思います。だからそれはレコード会社が儲けに走っている
と言う面も否定できませんが、それでも欲しいと思うのはファンの心理。
だからこそ晩年のマイケルの絶大な信頼を得ていたテディ・ライリーも
この制作に参加した。やるからにはマイケルの納得のいくであろう形に仕上げる。
そういう気持ちで作られた作品ならばマイケルもきっと納得はしてくれると思います。
自分は100%満足とは行きませんが、未発表、未完成の作品故仕方のないことと割り切ってますし
こうして聴いたことのないマイケルの曲に出会える幸せというものはあります。
個人的にはBehind The Mask、Best Of Joy、Hollywood Tonightが良かったので、これらを聴いていると
出す意味はあったかと思いますが疑問もやはり少々残ります。
アルバム全体がマイケルが関わってないために統一感がないのは仕方ないとしても
Breaking NewsやMonsterなどなぜ「未完成」の曲を声を加工したり
音程やピッチを変えてまで完成させる必要があったのか。一番の謎です。
(Monsterのピッチを速くしたり、Breaking Newsでの声を加工したことは、テディ自身が明言しています。)
他にもインターネットで流出した曲できちんとマイケルが生前に完成させている曲が何曲もあるのに、
そちらが収録されず、「マイケルの声ではない」と騒動になるほど声が変わってしまった
物を無理をしてまで出す必要があったのか、なぜテディにそれを仕上げさせたのか(レコード会社の意向?)。
なので手放しで素晴らしいとは言えないところもあります。Behind The Maskでの若かりし頃のマイケルの
生き生きしたボーカルと聴き比べると余計にそう思わざるを得ません。
(ちなみに声が違うとして問題になったのは、エディ・カシオがソングライティングに関わった3曲
Keep Your Head Up、Monster、Breaking Newsですが、なぜカシオの曲だけが声が
まるで偽物のような声なのか、これが実に不可解な点です。)
いずれにせよ未発表物は次も出ますし、テディ・ライリーもマイケルが亡くなる前に作っていた曲が
残っているようですので、それらは変に加工していない作品であってほしいと思います。
ただ最後に言いたいことは、本人が亡き今これを「ニューアルバム」とソニーが公式で述べているのも
変な話で、これはあくまで「未発表曲集」であって、決して本人が制作に関わった
正式なマイケルの新作ではないということなんです。なのでこれを聴いて「さすがマイケル」なんて
「誤解」をされるとちょっとそれは違うということです。マイケルが一切関わってないのですから
まるでマイケルが生前にレコーディングして完成させたアルバムと誤解されるような「ニューアルバム」
というソニーの宣伝文句はどうなんだろうかと思いますが・・・。