著者のAdrian Grantさんは、元々マイケルのごく普通のファンで、好き過ぎて80年代に手作りのマイケル専門雑誌『オフ・ザ・ウォール(OtW)』を創刊してしまったほどの人です。その雑誌を中心とした世界規模のマイケルのファンクラブのリーダーもつとめていました。私も当時、OtW誌を購読していたので、Adrianのマイケルに対する深い尊敬と愛をよく知っています。マイケルとは、スタジオで未発表曲を聴かせてもらえるほどの友情を育んだと、今でも誇らしげにしている人ですが、これは自慢というよりは、「あなたのファンでいることがとても誇りです」という、世界中のファンの声を代弁していると思います。
本の方を買うのは今回が初めてでしたが、ファンの方なら絶対にオススメです。全体の形式としては、「○○年○月○日、どこそこでマイケルは○○した」という超詳細な時系列での出来事資料集。良いときも悪いときも、いつもマイケルを見守り支えてきたUKのファン代表ならではの、冷静かつ温かい視点を感じます。その時々の代表的な一場面や、なかなかレアなショットまで、ビジュアル面も充実しています。声明やインタビュー、実際の雑誌記事、手紙、チャート・アクションの記録など、圧倒的な情報量です。凄まじい。
公的な事実、事実、事実・・・その積み重ねによって、「真実」を浮かび上がらせていく。
長年に渡りタブロイドに抗議の声を上げてきたUKのファン代表ならではの、執念ともいえる責任編集です。
正体不明の「識者」の意見とかコラムみたいな、余計なテキストはありません。出来事と、そして、やや大きな文字でピックアップされているのは、その時々の「マイケル本人の言葉」です。英語ですが、うろたえずに頑張って読んでみて下さい!ぜひ!
数あるマイケル本のなかでも、大切な1冊となりました。ありがとう、エイドリアン。We miss you, Michael!!