発売されたのは1995年だから今から13年前。初めて聴いたのは大学3年生の時であったか。ふたたびこの曲を懐かしい思いで聴いた。たしか映画(タイトルはHappy Birthdayだったか)で使われた曲だったと記憶しているが、テンポよくそして力強いラブソングである。
おそらく福山雅治が発表した音楽作品のなかで最も販売数が多いのは『桜坂』(その当時で235万枚の売り上げ)であり、今の若い世代もこの曲なら知っている人が多いに違いない。学部時代に聴いた彼の曲は多く、私は福山雅治がミュージシャンとして成功を収めてゆく過程・雄姿を今でも鮮明に覚えている。どんな時にどんな曲を聴いたのかさえも。それだけ彼が歌い上げる曲のインパクトが大きかったということだろう。5枚目のシングルGood Nightを皮切りに、ブレイクの契機になったのは、8枚目のMelodyではないか。むろん10枚目の記念碑的作品はHelloだ。
既述の『桜坂』(彼自身はこの曲がそれほどのセールスを記録するとは想定していなかったそうだ)のように、しっとりとした心落ち着く曲もあれば、Messageのような迫力に満ちた曲も健在である。どちらも作詞・作曲は福山雅治。この曲で「絶対君が好きだよ」とか「当然僕の心は君を見ていた」など、「絶対」や「当然」といった、あまりお見かけしない言葉がいとも簡単に、そして何の違和感もなく作詞の一部に用いられている。福山雅治の大胆なフレーズはオーディエンスの胸に強く響く。彼自身の「自信」を示しているというような感想はあまりに浅薄であろうが、素敵な曲だ。同時収録されている曲もなかなかの作品。月が輝く夜に一人じっくり味わいたい気分になる。表紙のジャケット写真―サングラスをかけた福山雅治―も実に格好良い(なお裏面はサングラスを外した写真が使われている)。
福山雅治はその後も音楽活動を精力的に続け、今なお第一線で活躍するミュージシャンである。私自身はこれほど長く彼の音楽活動を見られるとは、正直思っていなかった。時代が変わっても彼がこだわっている精神は、「飾ることのない純粋な気持ち」の赤裸々な表現なのかもしれない。その後の曲のなかであえて印象深いものを挙げれば、ドラマで使われたHeartと同時収録のYouという曲になろうか。「ずっと探していた(君を、愛を)」という歌詞がやけに心を揺さぶり、たまに口ずさんでしまう。これからも福山雅治の魅力的な音楽活動に心から期待し、彼が放つ「メッセージ」を自分なりに感じたい。彼は来年2月6日で40歳になる。