前回のヴィジョン・ヴァリーで正直、ヴァインズはもう無理だろうと感じていた。
曲の出来はよかったが、グレイグが病気から立ち直って、以前のパワフルさを取り戻せるとは到底思えなかった。
だが、彼らは戻ってきた。
シングルになったヒー・イズ・ロッカーは以前のようなヴァインズ印のロックチューン。
歌詞もロックンロールで生きていくしかないというグレイグな決意がなかなか泣かせる。
また冒頭のゲット・アウトやブレインデッドではガレージとグランジをかき混ぜた、へヴィなロックを聞かせてくれる。
そしてオータムシェイドはついに三作目だ笑。
美しいコーラスワークと儚いメロディが重なり合って、アルバムのカラーを伝えている。
全体的に三分程度の曲がならび、収録時間も40分に満たないアルバムだが、今までのヴァインズの中では最もカラフルでポップなアルバムだと言えるだろう。
グレイグ曰く、アルバムジャケットが派手なのもアルバム全体が明るいからだと言う。
個人的にはグレイグの明るい表情が伝わってきただけでも安心した。
ちなみに今回のアルバムは英米ではプレスリリースされなかったようだが、グレイグ自身は次のアルバムでまた世界に出て行きたいと話していた。
ヴァインズのアルバムとしてはベストではないが、ヴァインズ・ファンならきっと気に入るアルバムだと思う。
次のアルバムに期待が持てる作品。