出版社/著者からの内容紹介
数を愛する人は3844という数と出会うと、「やあ、62の平方さん!」と挨拶するそうです。ジェームズ・ジョイスは「フィネガンス・ウェイク」の中で1132という不思議な数にこだわっています。ドストエフスキーが「罪と罰」の中で、ラスコーリニコフの下宿から老婆の家までの距離を五、六百メートルとせず、「きっかり七百三十歩」と表現した象徴的な含意など、数字はただ単なる計算の道具であるだけでなく、象徴的な意味をたっぷり含んだパイであることを示しています。そんな数値をπの数列の中から探し出し、美しいタイポグラフィで表現しています。
内容(「BOOK」データベースより)
紀元前2000年頃、バビロニアではπ=3+1/8として使用されていました。現在では、世界最速のスーパーコンピュータで数十億桁まではじき出されています。小数点以下10位まであれば、地球がまん丸いとして、地球の周を1インチの数分の一の精度まで計算できるといわれています。それ以上の値は実際的には無意味であるにもかかわらず、πの数列はいかなる規則性とも無縁に突き進み、その乱雑さを深め、永遠回帰という根本的な閉鎖性から逃れています。インドでは古代より、数学と文学は混淆していました。インドの夢を見ながら、ミックスされた滅茶苦茶teaで喉を潤し、CADAEIB印のπを召し上がれ。