米国シカゴのバンド、MASTERの1stアルバム。デスメタルに分類されているバンドであるが、実際にはスラッシュメタル/デスメタルを行き来するような音楽性なので、スラッシュメタルのファンにも人気は高い。また、これは聞きかじっただけの情報であるが、ハードコアのリスナーにも評価が高いようである。
MASTERは日本での知名度は低く(本場や、他国での人気はわかりませんが…)、デスメタル発祥以前から活動しているにも関わらず他のバンドの影に隠れてしまいがちだが、非常に高い実力を持つバンドである。ちなみに本来のデビューアルバムは'85年に発表される予定だったが、諸々の事情でお蔵入りになった('03年に"解禁"されたが)。
音作りはヘヴィであるが、ラフさは残っているので、勢いや疾走感を殺してしまうほどクドくはない。最新機材を用いたモダンなヘヴィさとは全く違うので、その辺に抵抗のある人でも安心。
2分〜3分台の疾走曲がアルバムの大半を占め、曲の構成もかなり単純である。ダークで重苦しい雰囲気を出しながらも、いわゆる欧州系のジメジメな暗さとは異なるし、勢い良く走り抜ける曲調もあって聞き苦しい印象はない。なにより、全体から漂う堂々とした硬派な姿勢が素晴らしい。個人的にはDEATHに並び、SLAYERを超えたバンド。
彼らの作風はどのアルバムでもあまり変わらないので、他のアルバムでも良いから機会があれば是非聴いてみて下さい。ただ、あえて1枚選ぶならコレ。