1978年にリリースされた4枚目、衝撃的だったファーストから余裕を感じさせるセカンド、そして新曲を含んだ超絶技巧実演作品といったライブのサードの次にリリースされたのが本作だった。本作では、パーカッション担当のモーリスパートの曲がアルバム容量の半分を占めており、モーリスのカラーが今まで以上に前面に押し出ている。このモーリスの作曲した曲が個性的で、特に「デッドリーナイトシェード」では先の読めない曲展開とメンバーの演奏能力を最大限に引き出すようなインタープレイに圧倒させられる。「ブラックムーン」はブランドXとしては珍しくメロディアスな曲で、意外な印象を受けた。「アースダンス」ではモーリスパートの奏でる打楽器の音が賑やかかに挿入されており、曲も親しみやすい内容になっている。プロデュースはロビンラムレーが担当している。当時ロビンラムレーはビルブラッフォードの「フィールズグッドトウミー」のプロデュースを手がけているが、打楽器の繊細な音をクリアに表現する技術が本作でも生かされている。本作の「ポーク」や「アクセス」などで聞けるジョングッドソールのギターや「ゴースト」聞かれる超絶ベースなど利き所満載の作品、「プロダクト」「ドウゼイハート」と並ぶ完璧な隙のないアルバムとして高く評価している。