このDVDは、カントリーの枠にとどまらないマルティナさんの、パワフルで円熟味あふれる歌唱力があますところなく収められていて本当〜にお勧めです(CDの付録としてDVDがついているようですが、CDはおまけという感じ)。カントリーというカテゴリーのせいか、日本では認知度が高いとはいえない方ですが、こういう骨太の女性歌手ってなかなか日本にはいない! ポップ調、ロック調、バラードまで巧みに歌いこなし、そこかしこに、彼女が熱心に活動している反児童虐待や反DVをテーマにした曲を織り込み、まるで初めて歌うかのように感情を込めて歌う姿は、何度見ても感動してしまいます。もちろん彼女のヒットソングもたっぷり聴けますし、アレンジの素晴らしさや、バンドの面々のツボにはまった演奏も魅力。それに、コンサート会場が中西部なので、最初から最後まで総立ちの少々田舎っぽい(失礼!)オジサン・オバサンのオーディエンスのリアクションも楽しいです。後半、This One’s for the Girlsという女性讃歌のような歌が始まると、もう会場は女子高の文化祭のようなノリになってしまって、大盛り上がり。マルティナさんって、女性の応援団長として愛されているのだなあ、と思わされます。計算しつくされたプロデュースのうまさ、という意地悪な見方もできますが、うまく乗せられて悔いのない素晴らしいコンサートなので、皆さんもぜひ観てみてください。