実物が到着するまで、具体的にどういう本なのかよくわからず購入したのですが、届いた本を見て納得!
これは、ソフィア・コッポラによる映画の脚本をそのまま1冊にまとめた本です。脚本とともに、その場面ごとの写真がふんだんに掲載されており、いわば「豪華なシナリオブック(または豪華なダイジェストブック)」といったところでしょうか。
写真は、完成品の映画そのままとおぼしきものもあれば撮影の合間に撮られた・またはカットされて劇中では見られなかったと思われる未公開ショットも多数。ソフィア・コッポラが多大な思い入れをもってキルスティン・マリーを撮っていたことが窺えますね。映画『マリー・アントワネット』が大好きな私としては、この写真群は嬉しかったです。
また、劇中に出てくる料理のオブジェや劇のセット等のデザインスケッチも少し見られますが、スイーツや靴がクローズアップされているページはほとんどない(特に靴は皆無)ので、それが目当ての方はご注意を。
脚本はもちろん原文のままなので英語ですが、映画を見た後に読めばある程度読みこなせるレベルの英語だと思うので、楽しみながら英語の勉強にもなるのではないでしょうか。ソフィア・コッポラ自身によって書かれたト書き等を読むと、この映画で彼女が表現したかったものが改めて伝わってくるように感じました。
ちなみに、脚本は全てが完全収録されているのではなく、所々割愛されています。シーンナンバーを見ればどこが抜けているかはわかるようになっています。
注目すべきはラストシーン。映画では最終的にカットされたようですが、この脚本の段階ではラストにもう1シーンあります。これが必要だったと思うかどうかは個人の好みによると思いますが、そういう案がソフィア・コッポラの中にあったのだと判っただけでも個人的には収穫でした。
装丁もシンプルながら凝っていて素敵。画像ではわかりませんが、カバーの印刷はプクプクした浮き出し加工が施されています。カバーを外すと、ハードカバーの本体表紙&裏表紙にはそれぞれ撮影中のオフショットらしき写真があしらわれており、キュートなキルスティン・マリーの姿が見られる作り。
・ソフィア・コッポラの書いた脚本を読みたい
・映画『マリー・アントワネット』の未見のショット/キルスティンのマリーをまだまだ見たい
・映画『マリー・アントワネット』のシッカリした作りの豪華めな本があれば手元に保存しておきたい
上記のような方にはおすすめの1冊です。
私は大満足でした。