イタリアのシンフォニック・ブラックメタルバンドSTORMLORDの新作『MARE NOSTRUM』は、ジャケットデザインにゴーゴンの様な怪物と荒波の中を果敢に航行し、それに命を賭した戦いを挑むかのような勇壮なメロディを伴ったオープニングから疾走するタイトルトラックで幕を開け、初期IN FLAMESからの影響が濃い『NEON KARMA』、エスニックなフレーズが印象的な『LEGACY OF THE SNAKE』、女声コーラスが壮麗な『EMET』そして、トレモロリフとブラストビートが激烈な『SCORN』、『AND THE WIND SHALL SCREAM MY NAME』、『DIMENSION:HATE』を経て自らの名前を冠せたドラマティックな『STORMLORD』で幕を閉じる作品となっている。ジャケットに描かれているヴァイキング船を見て、最初はヴァイキング・メタルかと感じた(確かにそういったメロディも無くは無い)が、ごく一部にすぎず、ジャケット曲目から察するにコンセプト作品なのかもしれない。かといってSE等で繋がって、一大叙事詩のようになっているわけではなく、各曲ごとに完結しており、それぞれのクオリティが高いので、つまみ食い的な楽しみ方をしても問題ない。
またジャケットのデザインが秀逸なのも高ポイントだ。