かのUKクラブシーンの重鎮中の重鎮、4HEROのメンバーMarc macによる変名プロジェクト。
BBEからリリースされているってことで内容は保証済みなワケですが...
とにかく黄金期のヒップホップに慣れ親しんだ人にはたまらないブツ。
所謂生音での90年代のクラシックスをカバーしたものが納められているのですが、昨今のDEEP FUNKのバンドによるカバーのような臭み(悪い意味ではなく)はなく、Marc macがこれまでの活動で培って来たであろうセンスによって非常に洗練された印象を受けます。
ある意味門外漢の彼が海の向こうのシーンに憧憬を馳せる様は、同じく海の向こうでこういった音楽を聴いていたリスナーとして共感を持てますね。彼もまたあの時代の音が好きなんだろーな..
タイトルがまた逆説的というか、はっきりいってSPサウンドのようなロウでラグドで、といったものはなく、先にも述べたような洗練されたUK独特の透明な質感のある音で、しかしただのオシャレなジャジーヒップホップにとどまらない愛情が見え隠れします。
capitol AをMCに迎えた"WILD STYLE"な#5、トライブファンには堪らない#8、言わずもがなな#3、4、いまとなってはレクイエムの様に響き渡る#2..そしてよりジャズ度が高くなる中〜後半まで、彼がソロでやりたかったことが詰め込まれており、聴き応えは抜群です。
新鮮な空気感で90年代の"あの音"をパッケージングした今作は多くのヘッズにとって郷愁と先進性を感じさせてくれること間違いなし。