傑作1stとの大きな方向性の違いが
賛否両論を呼んでいるエレクトロニカ・デュオの2nd。
元ハードコアバンドのフロントマンだったチャーリー・クーパーと
ベッドルーム音楽オタクのジョシュア・ユースティスによるユニット。
雑誌のインタビュー(ロッキング・オン)で
普通に曲を書いて組み立て、
オーケストラとヴォーカルを呼んで
エレクトロニック・サウンドの隙間を埋めてみたかった。
と述べているように、2ndでの大きな変化は
アーティストの強い意向によるものだ。
ドラマチックなオーケストレーションが導入され、
切なく官能的なヴォーカルがフューチャーされた今作が
メジャーに接近した平凡作かというと
個人的には、そうは思えない。
ラップトップ系の音に、オーガニックな音が被さり、
ヴォーカルも含めた複雑な要素が、
驚くほどなめらかに、
美しいメロディを核にロマンチックな変化をみせるサウンドは、
平凡なメジャー作品では味わえない。
歌モノとアンビエントを同居させてしまうセンスも
素晴らしいし、ノイズ使いも半端じゃない。
ソングライティング力に加えて、
驚異的なミキシング能力もあると思う。
個人的には、大好きな作品だ。
彼らは、自分たちの音楽的な核は、メロディとノスタルジア
とも述べていて、そのコンセプトを基に
今後も変化していく可能性は、大いにある。
次作は、アンビエント作品になるかも知れない。
才人の気まぐれを楽しむのも
リスナーの楽しみ方の一つだ。