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でも当時どきどきしながら買ってきて聞いた1曲目の「Fat Time」の衝撃の記憶を抜きにしても、この作品は復帰後の活動の方向性の芽が全て含まれている点で重要だと思う。エレクトリック・サウンドを70年代は混沌の演出風に使ってたけど80年代はアレンジ、サウンドの1部として使いこなす、というスタイルも明確だし、ダンス・ミュージック、ブラック・ミュージックに対するオープンなスタンスもはっきりしている。
むしろ短時間の演奏内で曲としてのポテンシャルと、即興演奏のポテンシャルを両立させることに結構成功していると思う。
沈黙後の第1声が「Fat Time」のあのミュート、さりげにかましてマイク・スターンのエレクトリック・ギターで爆発させて、その後どうなるのかとスリル満点の中バシッと終わりそのままライブ定番の1つとなった「Back Seat Betty」のイントロへ。この流れのカッコよさは何度聞いても最高!
マーカス・ミラーとアル・フォスターという今考えると意外な組み合わせのリズム隊がタイト一辺倒にならない独特のしなやかさを出していて、このあとリズム面ではビート音楽になってしまうマイルスの貴重な記録でもある。
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