ウィスパーボイスとは文字通りささやき声ボイス。パワフルとウィスパーは相反して両立しえない全く別の魅力であり価値観です。
ウィスパーボイスの使い手は、倉木麻衣の他にもカヒミカリィ、やくしまるえつこ、ルルティア等他多数いらっしゃいますが、甘く繊細で柔らかなウィスパーボイスが生命線の彼女らを、それを相殺してしまう要素である声量の有無で語るのは全くのナンセンス。
それらに価値を見出せない方は、結局はウィスパーボイスという確立されたボーカルジャンルが肌に合わないというだけのことなのでしょう。
また、倉木に限定して声量の有無で歌手失格のレッテルを貼られる多くの皆さんは、そういったタイプのボーカルスタイルの歌手を他にご存じがなく、音楽の造詣が浅い方々なのかも知れませんね。
何にせよ合わない方にはとことん合わない歌唱法がウィスパーボイスですから、パワー不足で聴けたもんじゃないとお感じになられる方は、今後はこの手のジャンルの歌手は避け、それ以外の歌手やパワフル系歌手に限定して聴かれることをお薦めします。
前置きが長くなりましたが、今作も素晴らしい内容ですね。
セットリストの曲順、初のオーケストラ、ゲスト等、一夜限りのスペシャルライブに相応しい内容となっております。
ただ、前作、前々作のハロウィンライブが更に素晴らしい内容だっただけに、今作だけで受けるインパクトはそれほど強くないかも知れません。
とはいえ、ハロウィンと比べると演出面では地味ではあるものの、サウンドに関してはさすがにキャリアを感じさせるステージを今作でもしっかりと魅せてくれます。
作品としては今作も素晴らしいのですが、惜しむらくは今作もブルーレイでのリリースがなされなかったこと。
特に今作は二度とないかも知れないせっかくのスペシャルライブ。それだけに、現時点に於ける最高の状態で、このスペシャルなライブの空気感をブルーレイに余すことなく記録して頂きたかった・・・。そこだけが非常に残念ですね。