日本ロック界の草分け、内田裕也氏率いる(当時の日本国内では最高のレベルにあった)FLOWER TRAVELLIN'BAND 1972年発表のサードアルバムです。
当時、欧米のロックバンドと比較されながら、何とか日本人らしさ(大和魂)を楽曲面で打ち出そうと悪戦苦闘していたバンドだったと思います。
コピーからオリジナルへ、苦難の道のりを内田裕也氏とメンバー達は突き進んだのでした。
私は、静岡市のホールで生の演奏に接することが出来ました。地方都市だからといって、一切手を抜かず、中間部の内田裕也氏のロックンロールメドレーもちゃんとやってくれました。
やはり、なんといっても強烈な印象を残したのは、Satori, Pt. 2 のキュイィーンという石間秀樹さんのギターソロでしたね。
惜しくも亡くなられたジョー山中さんの超ハイトーンボイスも凄かった。
曲名も東洋というか、日本そのものをイメージさせるものがあり、そのKAMIKAZE、広島というカッコいい曲がこのアルバムには収められています。この2曲は、オリエンタルな曲調に日本人らしさを滲ませた彼らの代表曲だと思います。
カナダでの録音で、海外を目指していた彼らが、最も輝いていた時期の作品ではないでしょうか?
歌詞も全て英語で、強い海外志向を伺わせます。
しかし、当時の日本国内では、歌謡曲風なアレンジを施さない、生粋のロックバンドの維持運営は困難を極め、1973年には早々とその活動を休止してしまいます。
その意味では、妥協を拒んだ孤高のバンドともいえ、これからもリスペクトされ続ける本物のミュージシャン達だったと私は確信しています。