誰もが認める名盤中の名盤。LP盤は"Gone With The Wind"から始まっていたのに、コンプリート盤のCDは(LP未収録の)"That Old Black Magic"から始まる。他にもLPでは聴けなかった"Our Love Is Here To Stay"、" Love For Sale"、"Just One Of Those Things"が収録されており、最初は違和感があったが、そもそもこちらの方がこのコンサートの本来の姿なのだ。それに、どの曲も素晴らしい出来なので、古いLPをCD化する際にオルタネイトテイクやアウトテイクをやたらに追加する風潮に批判的な僕も、このベルリンでのライブについては何の文句もない。
昔は"Misty"や"The Man I Love"等のバラッドを好んで聴いていたが、いつの間にか、お得意のスキャットでゴキゲンなアドリブを繰り広げる"How High The Moon"や、"The Lady Is A Tramp"等のアップテンポの曲の方が好きになってしまった。ちなみにこの"The Lady Is A Tramp"、曲が終わった後、エラが聴衆に向かって"Thank you, Frank Sinatra Fan!"とおどけるのだが、それに続く「エヘヘ、エヘヘ」という笑い声があまりに可愛らしくて、何度もリピートして聴いてしまう。
これらのアルバムを聴くたびにつくづく思う。一度でいいから生前の彼女をナマで聴きたかった…。