本書は雑誌「Mac Fan Beginners」の連載記事を加筆修正したもので、大きく2つのテーマに分かれている。最初の「Macintosh博物館」では、1984年に初代Macが登場してから1990年代に至るまでの代表的なモデルを紹介し、デザインの変遷をたどる。そのデザインに至るまでの経緯や、発売された後のユーザーの反応など、さまざまなエピソードも読みごたえがある。「別館」では、周辺機器なども取り上げられている。 メーンとなる「Macintosh的デザイン考現学」は、自動車や掃除機など他分野の機械のデザインと、Macのデザインとを具体例をあげながら比較するという非常に面白いコンセプトで、Macがそれらに与えたもの、与えられたものを著者なりに考察していく。読み進めると、個性的なMacのデザインが多くのファンに受け入れられてきた理由が、何となく見えてくる。Macそのもののデザインだけではなく、他の製品のデザインも注目すべきものばかりなので、カタログのように見ることもできる。
Macユーザーはもちろん、Mac以外のユーザーにも、Macをめぐる新鮮なストーリーをぜひ楽しんでいただきたい。(上野祥子)
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最も参考になったカスタマーレビュー
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
マックを更に好きなる本,
By カスタマー
レビュー対象商品: Macintosh的デザイン考現学―アップルプロダクトと世界的デザインの潮流を探る (Mac Fan BOOKS) (単行本)
歴代マックの写真を眺めるだけでも十分に楽しめる本。性能とは無関係にデザインの観点からマックを見てゆく。マックファンなら当然のこのことの直截に表明し、それを本として出版したということが快挙だろう。これがそこそこ売れる。きっとわが意を得たりと膝を打ったファンが多いことの証左だろう。 それにしても、昔のマックには憧れる。 可愛らしく愛着が湧き起こるデザインだ。クラシック'やPOWERBOOK G3など手で触っているだけで気持ちよくなるモデルが今のマックにはない。 文房具としての機能なら0S9でも十分すぎるほどなのだから(普通のユーザーは実際この機能だけで十分でしょう)、OS9搭載で昔ながらのデザインのマックを発売してくれないかな。
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ビバ!プロダクトデザイン,
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レビュー対象商品: Macintosh的デザイン考現学―アップルプロダクトと世界的デザインの潮流を探る (Mac Fan BOOKS) (単行本)
○歴代のMacintoshに見るデザインエッセンスとプロダクトデザインとの共通項を読み解く部分と、執筆者の視点で選ばれたいくつかのプロダクトを紹介するという2部構成。○最近大流行りのイームズだって、樹脂を使った一連の椅子は量産を可能にすることが最大の目的であった。それが今評価されていることは、利休が黒茶碗を愛でたのと似た感覚である。○工業製品として、この世に誕生し、8年という部品保有期限を過ぎると、廃棄されるか別の流通に乗るかして消え行くプロダクトには、もっと評価されてもよかったものも多い。革新的な技術と新しいデザインエッセンスが融合した時に、50年後にクラシックとして残るべきプロダクトが生まれていることに気付く。○Macintoshの革新的なデザインにもヒントや亜流のデザインがある。それらを体系的に見てゆくことでオリジナルのデザインの素晴らしさに改めて感嘆のため息をはいてしまう。○なになに風デザインのものが溢れている今の時代。本物ではなく偽物が凌駕する時代。100円ショップのような数カ月、数年でゴミとして廃棄されるものを生み出す時代。そんな時代にこの手の本を見れば、デザイナーの意欲が感じられるプロダクトが本物の輝きを放っていることに気付かざるを得ないだろう。
5つ星のうち 4.0
大谷和利のこだわり,
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レビュー対象商品: Macintosh的デザイン考現学―アップルプロダクトと世界的デザインの潮流を探る (Mac Fan BOOKS) (単行本)
Macintoshのデザインと様々なプロダクトデザインの比較を試みるという,面白いものに目がない~大谷さんならではの視点が楽しい本です。
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