初心者〜中級者向け。ただし、初心者と言ってもServerの初心者なので、一般ユーザーだと中級以上、UNIXをユーザーで使用した経験程度は最低必要です。
Mac OS X以前からMacを使用していて、Mac OS X Serverを入手したが導入で手間取っている、社内でサーバ構築にMac OS X Serverを検討しているような場合にちょうど良いのではないかと思います。
私自身、導入を検討する上で参考にするために手に入れました。
■良かった点
・スクリーンショットの豊富さ
ソフト本体をまだ手に入れていないので予想になりますが、かなり徹底的にスクリーンショットを掲載しているようです。そのため、設定など見通しが非常に立てやすいです。設定する先が見えているので安心感があります。Linuxやその他データベース系の解説書もそうなのですが、(特にインストール部分など)割とはしょって記述している書籍が多いですが、くどいくらいにスクリーンショットを載せています。
・目的志向
Mac OS X Serverの全機能を無理矢理載せずに、インターネットサーバ構築、ワークグループサーバ構築に絞っています。本の厚さの割には範囲を絞っているため、一つ一つのテーマは過不足無く説明しています
・Mac OS X 独自機能についての解説
何のためにMac OS X Serverを導入するかと言うと、QT StreamingServer、iCalサーバなど、Macならではの機能が使いたいがため、Mac OS X Serverを選択候補に挙げたのですが、その辺のMac独自のサービスもMailやWEBサーバと同等にページを割いています
・参考書の記載
入門書的な位置づけで書かれているらしく、それぞれのテーマの深い話については、参考書が紹介されています。それどういうことなの?と、思ったときに調べやすく親切です。
■もうちょっとな点
・ちょっと不親切
ターゲットはServer初心者だと思われるので、間違っていない気がしますが個々のサービスについてはそれなりに知識が必要です。各テーマの最初で軽く触れられていますが、もう少し解説があると、なお良かったと思います。個人的には必要十分な内容でした。
・範囲外のサービスについて
範囲を絞っているため、(当然ながら)使いたいサービスが載っていない場合は役に立ちません。個人的にはWebObjectsは載せておいて欲しかったかなぁ。
・Apple独自拡張とOSSオリジナル設定の整合性について
本文でも触れられていますが、設定を簡略化するために、ApacheなどをGUIで設定可能とする管理ツールをAppleが独自に作っているようです。しかし、管理ツールは、そのサービスが元々持っている機能全てを設定できるわけではないため、そこにひっかかると結構面倒らしいです。しかし、この本がターゲットとしている使い方では、影響が無いような気がするので、ちょっと煽りすぎ?な感じがしました。
全般的には良くまとめられていると思いました。Appleで出しているマニュアルは読んでいないのですが、この本のレベルでマニュアルを作っても良いのではと思いました。
特に出版関係など、旧Mac OSから使い続けて、他のOSに選択肢が無いと感じているならば絶対お勧めです。やりたいことが載っているならば、使える一冊になると思います。
他のサービスについて記載した続編、もう少し突っ込んだ内容の上級編が出ることを期待してます。