内容紹介
プログラミングの入門書……というか、解説書の類いを書くのはかれこれ3冊目である。このテの本を書くことになると、毎度毎度「『しかた』と『しくみ』のどちらに重きを置くか」ということに悩む。悩むんですよ、オレでも。
プログラミングの入門書というモノを所謂「How-To-Book」と考えれば、本の主眼は「しかた」になる。「電子レンジで簡単にできるレシピブック」みたいなもの。いわく「牛乳を温める」「熱燗をつける」「お肉とお魚の上手な解凍のしかた」「便利な野菜の下ごしらえ」「煮込み料理も電子レンジで」……。そこに説明されている「しかた」の種類が多いほど、本も厚くなるし内容が潜在的読者のインタレストにヒットする確率も高くなる。
が、ヨソは知らず(いや、ヨソも似たようなものだろうが)、コトがCocoaライブラリを使ってのMacintosh、あるいはiPhoneアプリケーションの開発がテーマの本となると、説明したい「しかた」があまりにも多岐に渡り、1冊の本にまとめるには必然的に取捨選択が噛むことになる。で、その取捨選択の基準というのがまた甚だ後ろ向きというか安全主義というかヨラバ大樹の影の一族というか、他の本でも説明しているからこれは外せませんよ、これは載せなくてもいいんぢゃないですか、言及している類書も少ないし、みたいな感じになりがちなんですね。
要するに書き手としては(いや、オレだけかも知れないんだけど)、そういう「しかた」中心の本については、なんとなく「全国版の電話帳が必要な読者に東京都目黒区の分だけ売りつけてる」みたいな居心地の悪さを感じてしまう。それにやっぱり、電子レンジぢゃなくてプログラミングなんだから、それが動く「しくみ」について、ちゃんと理解していることの意味は小さくないでしょ? ……いや、電子レンジだってどういう「しくみ」かわかってれば「濡れたネコちゃんを乾かすために」入れたりしないで済むんだけどさ。
というわけでこの本では、説明する「しかた」の数を極力しぼり、代わりにその「しくみ」について、可能な限り端折らず、順を追い、一般的な例をあげて事細かに説明してみた。えー、そんなこと言ったってボクがワタシが今直面している問題の答えが載ってないぢゃーん、と思うかも知れないが、あなたたちが直面している個別の、具体的な問題にはいつも「もしかしたら世界中探してもぴったりの答えはないかも知れない」という可能性がつきまとうのである。
青い鳥を探して世界中を旅した末に、帰り着いた我が家の窓辺で歌っているのは、たぶん「しかた」の本ではなくて「しくみ」の本だと思うのよ、オレは。……もちろんそれがとっても希望的な観測であることを認めつつもね。
プログラミングの入門書というモノを所謂「How-To-Book」と考えれば、本の主眼は「しかた」になる。「電子レンジで簡単にできるレシピブック」みたいなもの。いわく「牛乳を温める」「熱燗をつける」「お肉とお魚の上手な解凍のしかた」「便利な野菜の下ごしらえ」「煮込み料理も電子レンジで」……。そこに説明されている「しかた」の種類が多いほど、本も厚くなるし内容が潜在的読者のインタレストにヒットする確率も高くなる。
が、ヨソは知らず(いや、ヨソも似たようなものだろうが)、コトがCocoaライブラリを使ってのMacintosh、あるいはiPhoneアプリケーションの開発がテーマの本となると、説明したい「しかた」があまりにも多岐に渡り、1冊の本にまとめるには必然的に取捨選択が噛むことになる。で、その取捨選択の基準というのがまた甚だ後ろ向きというか安全主義というかヨラバ大樹の影の一族というか、他の本でも説明しているからこれは外せませんよ、これは載せなくてもいいんぢゃないですか、言及している類書も少ないし、みたいな感じになりがちなんですね。
要するに書き手としては(いや、オレだけかも知れないんだけど)、そういう「しかた」中心の本については、なんとなく「全国版の電話帳が必要な読者に東京都目黒区の分だけ売りつけてる」みたいな居心地の悪さを感じてしまう。それにやっぱり、電子レンジぢゃなくてプログラミングなんだから、それが動く「しくみ」について、ちゃんと理解していることの意味は小さくないでしょ? ……いや、電子レンジだってどういう「しくみ」かわかってれば「濡れたネコちゃんを乾かすために」入れたりしないで済むんだけどさ。
というわけでこの本では、説明する「しかた」の数を極力しぼり、代わりにその「しくみ」について、可能な限り端折らず、順を追い、一般的な例をあげて事細かに説明してみた。えー、そんなこと言ったってボクがワタシが今直面している問題の答えが載ってないぢゃーん、と思うかも知れないが、あなたたちが直面している個別の、具体的な問題にはいつも「もしかしたら世界中探してもぴったりの答えはないかも知れない」という可能性がつきまとうのである。
青い鳥を探して世界中を旅した末に、帰り着いた我が家の窓辺で歌っているのは、たぶん「しかた」の本ではなくて「しくみ」の本だと思うのよ、オレは。……もちろんそれがとっても希望的な観測であることを認めつつもね。
内容(「BOOK」データベースより)
XcodeとInterface Builderを使ったプログラミング開発・思考方法を学ぶユーザーに贈る「プログラミング基礎体力」養成の指南書。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
藤本 裕之
プログラマ兼業ライター。1980年代後半から主にMacintoshをプラットフォームとしたソフトウェアの開発に従事する。同じころからコンピュータ関連雑誌を中心にコラムなどを執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
プログラマ兼業ライター。1980年代後半から主にMacintoshをプラットフォームとしたソフトウェアの開発に従事する。同じころからコンピュータ関連雑誌を中心にコラムなどを執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)