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MW(ムウ) (2) (小学館文庫) (文庫)

手塚 治虫 (著)
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

▼第1話/協力者▼第2話/邂逅▼第3話/標的[ターゲット]▼第4話/封じこめ▼第5話/アラベスク▼第6話/倒錯▼第7話/エピソード▼第8話/仮面の訪問▼第9話/R基地に悪魔がきた▼第10話/人質▼第11話/破滅への出発▼第12話/最後の賭●登場人物/結城美知夫(関都銀行新宿支店勤務・男女の区別ない変装と明晰な頭脳を駆使し、毒ガス「MW」を世界にばらまこうと画策する)、賀来(神父・結城とはホモセクシュアルな仲であり、彼への愛と自分の信仰との板挟みになって苦悩する)。●あらすじ/16年前の「MW」事件を告白しようと、日本新聞社を訪ねた賀来。彼はそこで社会部記者の青畑に会い、一部始終をぶちまける。青畑は賀来に協力を約束し、沖ノ真船島で調査を行なった結果、「MW」は現在東京近くの駐留軍基地にあることを突き止める。それを知って愕然とする賀来だったが、そこに「結城が倒れた」との知らせが入り、彼は教会を飛び出して結城の勤める銀行へ向かう(第1話)。▼結城は薬物中毒のような症状、すなわち「MW」の後遺症で倒れていた。結城は救急車で病院に運ばれ、賀来は病室の外で結城の容体を気遣うが、そこに政治家・中田英覚の娘が現われる。彼女は何と、すでに結城と婚約していたのだ。さらに、結城のマンションで暮らす谷口澄子も現われその場は大混乱に陥る。そのころ、「MW」の記事の草案を書き上げた青畑は賀来のもとに向かうが、その途中で見知らぬ男たちに襲われる(第2話)。●本巻の特徴/第2巻では、「MW」の黒幕である中田英覚を着々と追い詰める結城と、結城への愛情を断ち切り、結城の前に立ちはだかる賀来、そして衝撃の結末が描かれている。●その他の登場キャラクター/青畑記者(第1、2、4話)谷口澄子(第1、3、4、5、13話)、目黒検事(第1、4、8、9、10、11、12、13話)、中田英覚(第2、3、4、5、6、8、9、11、13話)、中田英覚の娘(第1、5、6、8話)


出版社からのコメント

「MW」を全世界にばらまくため、次々と罪を重ねてゆく男と、それを阻止しようとする神父。愛し合いながらも、彼らは闘わねばならない。作者には珍しいピカレスク物が大迫力で描ききられる。

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5つ星のうち 5.0 手塚と読者の真剣勝負, 2003/11/22
By yukkiebeer - レビューをすべて見る
(TOP 10 REVIEWER)   
このレビューの引用元: MW(ムウ) (2) (小学館叢書) (単行本)
 10年以上も前に初めて読んだときには、その物語展開に慄然としたことを強く記憶しています。当時はまだ「ブラック・ジャック」や「火の鳥」といった、正義を判りやすい形で提示してくれる作品領域を越えた手塚マンガに接していなかったために、この「MW」は手塚マンガの掟をやぶった堕天使の物語として、脳天を打ち砕かれるような衝撃を受けたのです。男色、殺戮、涜神、そして読者をあざ笑うエンディング。登場人物のほとんどが「限りなく利己的」で「果てしなく退廃的」です。以来このおぞましい物語の記憶が頭を離れず、今日まで再度手にすることに恐れを感じてきた作品です。

 手塚は必ずしも正義をストレートに描くマンガ家ではないことを、この15年で私も徐々に理解してきました。勇気をふりしぼって今回再読したのですが、これは正真正銘の手塚マンガでした。

 そしてこの「MW」はラストをすでに知った上で読み返すと、強い憤りを持った反戦への祈りという、実にわかりやすい、手塚の繰り返し描いてきたストレートなメッセージが全編を貫いていることに気づくのです。

 「MW」のエンディングが多くの読者が期待したとおりのものであったならば、一読には値しても再読を強く勧める作品にはならなかったと私は感じるのです。妥協を許さぬエンディングを用意することによって、読者にある種の覚悟を手塚は要求したのではないでしょうか。これだけの重いテーマを扱う上で、手塚は作家として読者に真剣勝負を挑んだに違いありません。
 だからこそ、この作品に手を出す前に読者は自らに問い掛ける必要があります。今、手塚と徹底的に切り結ぶだけの覚悟が自分にあるのか、と。

 強く勧めると同時に、多くの読者に注意を呼びかけたい秀作長編です。

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22 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 滅びるのは悪か、それとも…。, 2004/3/31
By カスタマー
完結。
結城と賀来の運命を狂わせたMWという毒ガス兵器。
MWに侵され余命の少ない結城の目的は、そのMWを使用し、全人類を道連れにすることだった!?
賀来は結城の目的を阻止しようと動き出す。だが、とうとう結城はMWを手に入れた!!

軍や警察が入り乱れ、全人類の命を守るため、結城からMWを奪おうと画策する。そして、最後の切り札として、結城の兄・歌舞伎俳優の河本玉乃丞が呼ばれた。結城に瓜二つな彼は…そして賀来は、結城を止め、そして人類を救うことができるのか!?

かなり非道な性格の主人公・結城ですが、何故か嫌いにはなれません。この世界のどこかに、きっとMWのような毒ガスがあるんだろうな、と思うと背筋が寒くなります。近い未来の一場面を見ているようでした。
ラストのブラックな感じがまた、イイカンジ。手塚さん、やるぅ!!

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8 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 人間の存在悪を曝け出した非凡なる漫画という形のアート, 2009/4/25
By New JJ-K 72 (Tokyo since Mar. 28, 2009) - レビューをすべて見る
(TOP 1000 REVIEWER)   
現在開催中の江戸東京博物館の手塚治虫展で、その内容紹介に惹かれて購入しました。1928年生まれの手塚さんは第2次世界大戦を経験していますが、手塚治虫展の本に収められたインタビュー記事で宮崎駿さんは「空襲や戦争を経験した者は、存在の奥に黒い穴みたいなものが開いているんです。自分ではどうしようもないもの。手塚さんも持っていたはず」と語っており、その「黒い穴」が手塚さんにこの漫画を書かせたのだと思います。

優れた小説、クラシック音楽、絵画にここ数年触れてきましたが、医学部を卒業し、小説や音楽にも造詣が深かった手塚さんのこの作品は、戦争という悪から離れて生きられない人間の存在悪を、かつては無垢なる存在だった主人公の結城の悪行をもって、これでもかこれでもかと曝け出し、結城と身も心も深い関係にある神父の視点を通して我々読者がこの根源的な問題に悩む仕掛けが施されています。優れた文学作品にも劣らない、人間の根源的な問題に肉薄した非凡なるアート(芸術)だと思います。
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読後の私見。
手塚治虫の最大の問題作なんてことを伝え聞いたので早速読んでみた。
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投稿日: 8か月前 投稿者: 甲斐

5つ星のうち 5.0 なに?この作品は…
最初に思ったのはこの言葉です。読み終えた時、愛や正義をモチーフにした天才の手塚治虫がこんな作品を作り挙げたことにある意味での喜びや感動に胸が震えました。一つの計... 続きを読む
投稿日: 19か月前 投稿者: 千葉

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