このCDについて
●1994年春のカート・コバーン衝撃の死の直後にリリースされた、アメリカMTVの制作による番組“アンプラグド”の模様を記録したアコースティック・ライヴ・アルバム。
●アコースティック・ギター、弦楽器をバックに、カート・コバーンが熱唱。荒削りでへヴィーなグランジ・サウンドの代表とされたニルヴァーナの音楽が、実は、美しいメロディとカートの声のパワー、そしてバンドのアンサンブルによって成り立っていたことを完璧に表現した傑作ライヴ・アルバム。番組オン・エア時にはカットされた2曲も追加収録されている。
●1994年作品
【アーティストについて】
ニルヴァーナ NIRVANA
メンバー:カート・コバーン(ヴォーカル/ギター) デイヴ・グロウル(ドラム) クリス・ノヴォゼリック(ベース)
ロック・シーンにおいては未だ周辺地域でしかなかった米西海岸ワシントン州シアトルのインディ・レーベル、サブ・ポップから89年にシングル「ラヴ・バズ」でデビュー(当時のドラマーはチャド・チャニング)。同年、デビュー・アルバム『ブリーチ』発表。91年にメジャー・レーベル、デヴィッド・ゲフィン・カンパニーからセカンド・アルバム『ネヴァーマインド』を発表。初回出荷数25,000枚足らず、しかもプロモーションのためのツアーもなし、という悲惨なスタートだったが、シングル「スメルズ・ライク・ティーン・スピリット」がラジオとMTVで爆発的にオン・エアされると同アルバムは全米で300万枚以上のセールス、チャートの1位を獲得。これを境に瞬く間に彼らのフォロワーが続々とシーンに登場し、世界中に<グランジ>の毒が撒き散らされることになった。92年に編集アルバム『インセスティサイド』、93年にサード・アルバム『イン・ユーテロ』を発表し、人気を浮動のものとしたが、この頃からカートはドラッグに深くおぼれ始め、興奮剤の過剰摂取による入院騒ぎ、自殺未遂騒ぎなどを引き起こす。そして1994年4月、自宅のバスルームで頭をライフルで打ちぬいたカートの無残な遺体が発見された。この衝撃の死によって、バンドは解散を余儀なくされた。
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本作は、カート・コバーンの不慮の死の前に録音されたニルヴァーナ最後のアルバムである。その怒りを抑え余分な音を削ぎ落としたアコースティック・サウンドは、多くの人に驚きを持って迎えられた。「おれは誓って拳銃を握らない、握らない」とコバーンが歯を食いしばって歌うときや、耳について離れない初期のナンバー「About a Girl」がその穏やかなギターにもかかわらず身を凍らせるとき、その微妙な陰影にリスナーは近年屈指のバンドであるニルヴァーナのまた新たな一面を発見することだろう。また、カヴァー曲も本作のハイライトであり、ミート・パペッツの3曲(スペシャル・ゲストにそのカレッジロックバンドのメンバーであるカートとクリス・カークウッド兄弟を迎えている)や、チェロが泣きむせぶヴァセリンズの「Jesus Doesn't Want Me for a Sunbeam」や、デヴィッド・ボウイの「The Man Who Sold the World」が収録されている。(Lorry Fleming, Amazon.com)