実験機器として今回、購入を決定した本機に白羽の矢を立てたのは、ソレまで最有力候補であった
acer【アイコニア】ICONIA タブレットPC ダークシルバー ICONIATAB-W500と違って画面の切り替わりやウィンドウの表示に全くもたつきが無い点に好感を抱いての事でした。で、手元に取ってみてまだ初日ではありますが一先ずレビューがまだ無いという事で、私なりに当機を実際、使ってみた感想を記載して見ようと思いますのでどうぞ参考になさって下さい。
先ず当機、何を何といおうと最大の特徴は、
・Windows7HomePremium(64bit)がそのままインストールされている。
という点でしょう。何しろそのままのWindowsなので、ツール群が全てWindowsのモノをそのまま使えたり普通にWindows用アプリケーションをインストールできたり、極めつけは
カスペルスキー 2012 Multi Platform Security 1年1台ツインパックといったセキュリティソフトをソックリそのまま利用できる汎用性の高さが上げられます。正味なお話、パーソナルユースならまだしも、ビジネスで標準セキュリティソフトがそのまま利用できるというのは本当に有り難いです。
そしてWindowsがそのまま搭載されているという事はつまり「周辺機器もWindows対応の製品は全て使う事が出来る」ので、例えば当品に表示させているブラウザの情報をオンラインのプリンタで即座に出力する、といった行為も可能です。コレは大変、有り難いです。ドライバも普通にWindows用が使えますし、ネットワークプリンタもWindows標準ならOKです。
動作の方も題目の通り、それ程までにストレスは感じません。完全に電源を切った状態からの起動まで1分30秒かかりませんしこの度、FusionAPUとしてCPUにGPUの「RadeonTM HD6250」が搭載されたお陰か、画面も私が触った限りではサクサクと動いて非常に良い感じです。
この様に当品、製品としての完成度がかなり高く故に褒めちぎってしまう形になってしまうのですが、其所はレビューであればこその【難点】というモノを敢えて記載してみようと思います。
01.初回のWindowsUpdateで心を折らない。
三時間くらい経過した現在、ようやっと全てのパッチを当て終わりました。正直なお話、無線LANの設定に不慣れな方は先ず無線LANによるインターネットの接続を行わなければならないので、更にその上でようやっとWindowsUpdateに接続できたら今度はアップデートが終わりませんよと、そうなったらかなり泣きが入る可能性があります。ですが御安心を、この通り三時間くらい掛かるのが標準でそんなモノです。殆どメンテナンスフリーな代わりにセキュリティリスクが割と看過できないAndroid、パッチが降りてくる分、作業が繁雑となり易いWindows、この辺りは使用用途によってバーターしてみて下さいませ。
02.何のかんのいってもWindows機、排熱は大きい模様。
上記のWindowsUpdateを当てている最中、側面に備え付けられている排気口でファンが音を立ててしょっちゅう、作動します。ベゼルも存外と大きく同様のAndroid搭載製品と比べると携行性で一歩、譲る感があります。
03.初期内蔵SSDの空き容量は15GB。
標準搭載されているSSDの容量は32GBですが、初期出荷状態でこのうちの17GBをWindows関連が埋めています。ツール類だけならそれ程まで問題はなさそうですが、音楽や映像を入れるとなるとこの空き容量は相当に心許ないです。
<2011年10月06日追記>
この日付現在で公開されている大凡のパッチを当てると、SSDの空き容量は最終的に10GBくらいにまで減ります。その為、音楽ファイルや画像ファイル、動画ファイルを持ち歩きたいのでしたら
Transcend SDHCカード 32GB Class10 永久保証 [フラストレーションフリーパッケージ (FFP)] TS32GSDHC10EといったSDカードの購入をお薦め致します。
<2012年02月09日追記>
ストレージ容量に不安と動作不良を覚えるようになったのでSSDを交換しました。詳細は文章末尾に記載します。
04.光学ディスクドライブがありません。
先述の通り「Windows対応ソフトを全てインストールする事が出来る」利点がある代わり、光学ディスクドライブが付属しないので、インストールの為には別途、
BUFFALO ポータブルブルーレイドライブ BR-PX68U2-BKといった外付けドライブを購入しなければなりません(或いは他のパソコンから共有という形で間借りするか、兎にも角にも一悶着あります)。
<2011年10月08日追記>
実はこの製品のパッケージにリカバリ用DVDとバンドル版Windows7HomePremiumのDVDが同梱されているのですが、上記の理由で外付けドライブがないと使用できません。よってリカバリ作業は『USB接続のDVDを読み込む事が出来る光学式ドライブ』が必須となります。
05.タッチポイントが微妙にずれる?
心なしかAndroidよりタッチポイントの精度が甘い気がします(やや下をポイントするような?)。モニターの画素の中で当てた指先の何処が有効になるかランダム性があるので、高い商品でもないですから
プリンストンテクノロジー iPad/iPhone/iPod touch専用タッチペン (ホワイト) PIP-TP2Wといったスタイラスペンを予め用意した方が良いでしょう。
稀にパスワードの入力を求められる事もあるのですが、ソフトウェアキーボードですとこのズレが原因で割と間違ってしまう事がありますから、
ELECOM パンタグラフ式キーボード 82キー Bluetooth Sサイズ 英字配列 ホワイト TK-FBP013EWHといったBluetoothのキーボードがあると便利です(日本語配列が良いか英語配列が良いかというのはお好みで)。
06.ACアダプタのコネクタが「msi」のロゴの真下。
電源をACアダプタから接続した場合、横向きにすると「ジャックが真下のラインのど真ん中」に在るのでコレが些か頭を悩ませます。しかもACアダプタのコネクタがL字ではなくI字なので、縦に置いてもジャック部分の電線にテンションがかかり、斯様に電源配線周りでやや設計の甘さを感じてしまうのは当品の完成度が高いが故でしょうか。最上部にはファンの排気口が敷設されている為、引っ繰り返して使う訳にもいかず……。
こんな感じで、裏を返せば現状よりも伸び代が大きそうな部門でもありますね、WindowsのスレートPCというのは。何となく、国内メーカーが参戦してくれると嬉しいなぁとは思ってます。
最後に現在、計測したてのホヤホヤWindowsエクスペリエンスの計測結果を記載して筆を置こうと思います。此処まで御覧下さり誠に有り難う存じます。
【出荷仕様でのWindowsエクスペリエンス値(2011.10.04計測)】
プロセッサ:2.8(ボトム)
メモリ(RAM):4.9
グラフィックス:4.2
ゲーム用グラフィックス:5.5
プライマリハードディスク:5.9
<2011年10月16日追記>
上記「I字電源コネクタ」の関係上、百円ショップで売られている6号皿立てに横を向けて立てかけた場合、高さが足りずコネクタが接地してしまいますので、手軽な皿立てをスレートPCのスタンドにしていらっしゃる方は8号以上の皿立てを用いて下さい。Amazon様でも8号皿立てが登録されております。
<2012年02月15日追記>
SSDを32GBから120GBに換装してシャットダウンに必要なスピードが僅か17秒になったのですが、一方で「スリープ」状態に移行するには依然として大幅な時間が掛かります。で、試しに「休止状態」を選択してみましたら20秒足らずで電源が正常終了しました。Windowsのリスタートも全くストレスが無く、当機にて中断状態を保持したままOSの電源を落とそうと思った場合は「スリープ」より「休止状態」を選択した方が良さそうだなぁという感じです。が、SSDが32GBだと其処まで両者、時間は変わりません。システム領域の空き容量が大きいだけで電源関連の待ち時間がかなり短縮さる模様ですね。
<2012年4月14日追記>
メモリを4GB、SSDを120GBに換装した状態でもMP3を音楽プレイヤーで延々と演奏していると稀にブルースクリーンでWindowsが落ちます。エラーメッセージは「DRIVER_POWER_STATE_FAILURE」。耐久的な面で電源関係にまだトラブルがあるみたいです。この点はファームの改善を期待しましょう。
<2011年11月01日追記>
チョコッと玄人さん向けの記載になりますが、当機のファームウェアとBiosを更新しようと思った場合、別途、Boot用のフラッシュメモリが必要となります。で、上記作業を行うにはBootとしてフラッシュメモリから起動させなければならない訳ですが、しかし当機のUSB出力は一つのみです。そしてキーボード入力がないと通常のOS起動を選択されて無情にもBios画面は通り過ぎていきます(※Bluetoothでは無理でした)。この辺り、テクニカルガイド(※英語)を読んでもそれらしき解決方法が見当たらなかった為、野暮ったいのを承知でやむなく
ELECOM USB2.0HUB ACアダプタ付 セルフ・バスパワー両対応 4ポート ブラック U2H-EG4SBKにてUSBポートを分岐させ、キーボードとフラッシュメモリを同時接続致しました。この辺り、もう少しスマートな遣り方が無いものかなぁと今でも懊悩する次第ですが、この遣り方にてBiosとファームウェアの書き換えを行われる方は上記USBハブ、電源不足を避ける意味でセルフパワードでのUSBハブをお薦め致します。加えてBiosとファームウェアの書き換えはDOSによるCUI作業になりますが、フラッシュメモリのドライブ番号に嵌る可能性があるのでドライブ記号がアルファベットのどれに対応しているかというのは熟慮して下さいませ。私は一時間くらい無駄にしました。単にドライブ番号が違うだけという事実を突き付けられた時、はたはたと泣きました。
<2012年02月09日追記>
当機は割と融通が利く造りをしており、メモリなどパーツが載せ替えられますが唯、当然ながら分解は保証の対象外ですので自己責任にて行って頂く事を先ずは第一に明記致します。で、メインストレージの容量が少なくなって特に長時間、稼働させ続ける音楽プレイヤーやナビソフトのような類のアプリケーションが固まるようになってきたのでSSDを交換しました。今回は後付けという事もあり記憶容量優先で
MyDigitalSSD 128GB 50mm Bullet Proof mSATA (Mini SATA PCI-e) SSD - MDMS-50128を選択しました。が、載せ替えには一悶着ありまして、というのも当機のSSDは「MiniSATA」という規格が採用されているのですが、コレをSATAに変換するコネクタが現状、私が調べた限りでは
センチュリー 裸族3兄弟 SATA→USB変換アダプター CDSMMU2しか無いんですね。よく似た「microSATA」や「スリムSATA」という規格もあるのですが、コネクタ形状こそ似ているモノのピンの数が異なるので使用出来ないのです。故にデータの移行をどうしてやるかとかなり悩みました。まさか変換コネクタが皆無とは……。
で、私の場合、擦った揉んだの末に先達の方に倣ってフリーソフト「Macrium Reflect Free Edition」にて現状、装着されているSSDのバックアップをUSB接続したHDD上に作成し同じく、CD-Rにて製作したリカバリCDにて、載せ替えた新品状態のSSDにバックアップを復旧するという実に迂遠な手段をとりました。しかしこの方法だと英語のフリーソフトを用いた上で「USB接続式ハードディスク」「USB接続式CD-R機能搭載光学ディスクドライブ」「空のCD-R」が必要となりますので、当機を始めからSSD込みで購入される方はそんな面倒な事は一切せずに、当機に付いてくるリカバリCDで出荷状態をそのまま新品のSSDに復旧してやると良いです。恐らく、現状ではこの方法が最も出費せず簡単にSSDを載せ替える事が出来ます。
<2012年03月09日追記>
上記に記載しましたmSATAとSATAの変換は
Renice K3VLAR 50mm mSATA 50mm SSD to 2.5" SATA アダプターにて可能だそうです。