本作をパッと聴きした印象は、インクゴニートの様なファンキーでソウルフル、時にメロディアスなアシッドジャズ・UKハウス的なウタモノを、今時のキラキラとしたハイファイサウンドに仕上げ、キック音やハイハットなどのビート部分はぶっとく歯切れの良い感じに作り上げた、アゲアゲ感もあり耳触りの良い、キャッチーなハウスト系ラック集といった感じのモノになります。
本作が、他のキラキラ系ハウスやフィルター系ハウス等と異なると思える点は、意外にもディープハウス的でパーカッシブなサウンドが多く顔を出す部分と、コンガなどの打楽器音までもがハイファイな音質で仕上げられているという点であります。
7曲目などでは、トランス的なビビッドなパッド音が顔を出しつつも、曲全体を通してサンバばりのパーカッションが打ちつけまくるので、音の不思議なコラボレーションとでも申しましょうか、ありそうでなかった刺激的なサウンドが楽しめると思います。
個人的には、前述のディープ系ハウス等が大好きで、パーカッシブでノリの良い部分でとても熱くなれたので、流行のサウンドを求める方だけではなく、私の様に別ジャンルのハウスファンの方にも聴いてもらいたい、幅広く支持を受ける素晴らしい一枚に仕上がっていると思います。
・・Deffectedなど、海外の2枚組ハウスコンピを聴くと、量が多すぎて聞き所がなかなか定まらず持て余してしまうこともありますが、テイ・トウワさんのユーモラスなセンスで選び抜かれたトラックが本作には凝縮されているので、退屈感もなく終始刺激的な感覚を味わえます。
とにかく、ご一聴下さい★