ヴァルナ国際バレエコンクール。昴とミンミンはメディアからも注目され、
同世代対決として、定例会見に呼ばれてまで比較されるようになっていた。
ミンミンの回想により、彼女がどうやって国立の雑技団から抜け出し、
バレエの世界…しかもアメリカに足を踏み入れたかが明かされる。
ローザンヌのスカラシップを蹴った昴を、ミンミンは快く思っておらず、
傲慢で鼻持ちならない『すべてに恵まれし者の印』と心中で毒づくが、
ミンミンの回想に出てくる母親は、娘の将来のために身も心も尽くしており、
そういう面では自分が昴より遥かに恵まれている事を、彼女は知らない…。
…さてこのシリーズも長くなりましたね〜。
今回も昴は聖フランチェスコばりの「動物寄せ」な奇跡をやってしまってます。
正直、この巻には昴が踊るシーンがここしかなかったので、物足りない。
次の巻ではコンテンポラリーが見られるのかな?
ミンミンの「A life of butterfly」も面白かったけど、
やはりこの少女ふたりの「自分の生まれたところから、一歩でも遠くへ」という
共通の願いには、それ相応のトラウマが感じられて、切ない。
ひとつのパを踏むだけで幸せ、というプリシラは、一体どういう生い立ちなのだろう。
ミンミンのアメリカ留学のくだりでは、大昔の話ですが、
中国が威信を掛けた国策として、22万人の若者を留学させたところ、
ほとんどが亡命してしまい、戻ったのは僅か8万人だった…という話を思い出してしまった。