近頃のB'zは最初に聞いた時の「違和感」から聞けば聞くほど馴染んで来る「快感」へと変わるんですよね。このアルバムもまさにそう感じました。
悪く言えば、「だんだんと慣れてきた」ともとれてしまいますのでその点は聴く人次第ではありますが。
時代の流れとともにいろんなものを消化しながら音楽の方向性は常に変わっていかなければならないと思います。デビューして20年。ヒットを飛ばしてきた彼らなら尚更の事だと思いますし今の深みのない腐った邦楽界に渇を入れてくれる存在だと思います。
着うたの普及によるCDの不況に加え、流行に流されるリスナーが増えたため話題性に凝った曲ばかりがチャートインしている中で常にトップの地位を保てているB'zは本当にすごいです。
ですから毎度過去と比べるのは如何なものかと思います。これだけ方向性が変われば違和感があるのは当然の事かと思いますしいちいち過去と比べているから尚更つまらない音楽に聞こえてしまうのです。
だから今の彼らの音楽を純粋に楽しめばいい。ただそれだけの事です。
今作は前作と違い、多彩なジャンルの曲にトライした冒険的なアルバムだと思います。
B'zお得意のハードロックから懐かしいダンサブルなナンバー、社会風刺ソング、ツェッペリンを彷彿とさせるブルースナンバーに加えこれまでになかったバースデーソングなど、本当に凝っています。かつてのB'zの良さに新たなB'zのサウンドを融合させています。
中でもストリングス+ハードロックの表題曲「MONSTER」はイントロから鳥肌が立ちました。
悪い点を言えば、ラストの「OCEAN」が若干浮いているような感じがします。「明日また日が昇るなら」でラストを締めた方が良かったのではないでしょうか?
それと、このアルバムは最初はややとっつきにくい感じがします。初めてB'zの音楽を聴く人や90年代B'zを懐古する方にはおすすめできません。