内容紹介
「皆々様の真(まこと)と理(ことわり)、お聞かせ願いたく候。」--謎の薬売りふたたび。
『怪~ayakashi~』で大反響を呼んだエピソード「化猫」のスタッフが再結集。圧倒的な映像美で描かれる怪異譚。
<ストーリー>
もののけの形と真(まこと)と理(ことわり)がととのうとき、退魔の剣が抜き放たれる!
薬売りの男が活躍するエピソード。
■弐之巻「海坊主」3話
快晴の空の下、江戸に向かう大型商船「そらりす丸」。
その船上には、自称「呪術師」の柳幻殃斉を始め、一癖も二癖もある人々が集っていた。
順調な航海を続けるそらりす丸であったが、ある夜、突然規定の航路を外れて居場所を見失ってしまう。
何者かの手により羅針盤が狂わされていたのだ。幻殃斉はそこが「アヤカシの海」であると告げる。
幻殃斉の言葉を裏付けるように次々に怪異な出来事がそらりす丸を襲う。
ついにはそらりす丸の数倍はあろうかという巨大な戦船が現れ、
人の首の姿をしたアヤカシの群れが乗客たちに襲いかかった。
居合わせた薬売りの男の機転によりアヤカシは一端は退けられるが、船は依然あやかしの海を抜け出すことが出来ない。
薬売りは、この騒動の原因となったモノノ怪を斬るために、船の乗客たちの真を探るのであった。
<キャスト>
声の出演:櫻井孝宏、ゆかな、中尾隆聖、浪川大輔、阪口大助、
関智一、高戸靖広、竹本英史、若本規夫、池澤春菜
<スタッフ>
監督:中村健治
脚本:ヨコテミチコ、小中千昭、高橋郁子、石川学
キャラクターデザイン・総作画監督:橋本敬史
美術監督:倉橋隆、保坂有美
オープニング・テーマ:小松亮太×チャーリー・コーセイ 「下弦の月」
エンディング・テーマ:JUJU 「ナツノハナ」
音楽:高梨康治
アニメーション制作:東映アニメーション
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まるで螺鈿の絵巻物のような絢爛豪華なビジュアルショック。しかして、そこで語られる物語は人間の表面からはうかがい知ることのできない、ドロドロとした内面の情念のディープインパクト。東映アニメーションという老舗のアニメ制作スタジオから飛び出した、突然変異的な傑作シリーズこそが「モノノ怪」である。そのDVD2巻目となる本作の舞台は、巨大な船の上という密室。怪異が渦巻くアヤカシの海に船を導いた「業」の持ち主は誰か――。船に乗り合わせたのは、クセモノばかり。女性のようなメイクをした、うさんくさい自称修験者の柳幻殃斉、ギョロ目に刃傷を受けた奇怪な風貌の武士の佐々木兵衛、そして女性のような青年僧の菖源と残忍な師の源慧……。おぞましいクトゥルー神話を思わせるモノノ怪やクリムトのような感応的な美術が、世界に死の匂いを感じさせる。物語に、複雑に織り込まれた「人の業」を目撃してほしい。(志田英邦)