余韻を残す最終回は、盛り上がりが大切な漫画としては賛否両論あるんでしょうが、私は『MOMO』らしい終わり方だと思いました。
夢が定まらなくて、いつも孤独に怯えていた夢が、独りぼっちではないことに気付き自分の人生を歩むことを決意する。夢が本当の自分の夢を見付けたのと時を同じくして、モモとの契約も果たすことができるというのは、巧いストーリーだなと思いました。
ただ残念だったのが叶歌とのこと、もうちょっと丁寧に二人のストーリーが見たかったですね。最後の展開が唐突な感じを受けてしまいました。
この連載を振り替えって、ちょっと中弛みな話もありましたが、『MOMO』は今までの酒井先生の連載にはない面白い設定と綺麗な絵で楽しませてもらいました。
最後に読み切りが一篇入っていますが、これがまた面白いです。自分の中の繊細で瑞々しかった時間を思い出させてもらいました。酒井先生の『僕たちの旅』や『ナインパズル』辺りの話と似たしっとりとした雰囲気のある読み切りです。
興味のある方、ぜひ!濃厚な時間を過ごせます。