もともと1/700 という艦船模型のスケールはWater Line Series (R)から一般化していったように思いますが、当初どちらかというと「集めて楽しむ」というところからスタートしたと理解していましたが、昨今はかなり細かな作り込みや、高価なアフターパーツを使用して作るのが「当然」のような風潮が台頭して、初心者にはかなり敷居の高いものになってしまったように感じます。
改めて艦船模型、特に航空母艦のように、飛行甲板がだだっ広くて密度感を出しにくいキットはビギナーには難物かもしれません。
また、ブルワークなどの支柱もキット素組みではなく、プラ材に置き換えるのが当たり前のように語られる結果、手を出しにくいモノになっているように感じます。
このような現状に対して、ひとつひとつ丁寧に解説をしたのが本書なので、「空母模型製作の指南書」のひとつと言ってよいでしょう。
もちろん、掲載されている内容を全て最初から1隻の模型でやらねばならないわけではなく、ひとつひとつ自分の技術に加えていけば良いと思います。(1隻ずつ作り込むのも、自分の納得できるレベルで数を揃えるのもそれぞれのユーザの楽しみ方のポリシーだと思います)
そのような意味で、「アフターパーツのカタログ」や「製作の参考にならない完成写真のオンパレード」とは一線を画したMA社の編集方針には好感を感じるものです。