桃梨、『『あ』の付く言葉』以来の入魂の2ndアルバム、『MMNS歌謡祭』。
『MMNS』とはもちろん桃梨の事、つまりは『桃梨歌謡祭』と銘打たれたこのアルバム。
上村美保子の歌とJIGENのベースで成り立つ桃梨、今回のアルバムは世界のcobaを始め多彩なゲストミュージシャンの参加によって作られ、タイトルの通りジャンルという枠組みを踏み倒して走るかのような作品となった。
今作品の特徴として桃梨名義であるにも関わらず、上村美保子の為に作られたかのようなアルバムとも受け取れる。なぜならば、今作品で上村美保子は明らかに暴走しているのだ、しかしなぜか不思議な事にちゃんとした作品として成り立っている。
それは、暴走する上村の前をJIGENが先回りして上村が走るであろうルートに丁寧に道を作っていっているからだ。
これこそが長年の相方としてのチームワークであり、プレイヤーが走ろうとする方向に道を作る事こそがプロデュースという事ではなかろうか。
このアルバムの中で1曲取り上げるのであればマダム美保子に扮した上村が歌う『愛の人生』。
自分はこの曲を初めて聞いたとき、これはきっと桃梨にとってのアメージンググレースなんだろうと理解した。
世界は憎しみや裏切りに溢れてるかもしれないけれど、それだってきっと愛なんだ。
だからこそこの美しい世界で真っ直ぐ前を向いて歩いていれば、誰にだっていつも愛は降り注いでいる。
その愛を感じて生きていけるかどうかををあなたに問いかけるのがこのアルバム『MMNS歌謡祭』だ。