何回聴いても飽きないアルバムというのはありそうであまりありません。このMISIAの『LOVE&BALLADS-The Best Ballade Collection-』は、その点において貴重なアルバムとなっています。珠玉の曲集と言えるでしょう。
聴けば聴くほどMISIAの魅力に捕らわれていきます。どの曲の完成度も恐ろしいほど高いのが分かります。頭抜けた実力という形容が適当かどうか分かりませんが、日本で活躍している全てのアーティストの中でも一番の歌唱力を誇っていると思っています。
歌の上手さとはなんでしょう。まず技術的な裏づけがあって、歌いたいものを胸に秘めていないとだめでしょう。伝えるべきメッセージが強ければ強いほどリスナーの心の奥深いところに届きます。
声の素晴らしさはそのためには必須の条件でもありましょう。驚異的な幅広い音域をカバーできる強靭で魅力的なハスキーがかった声は、世界で通用する有力な特質になっています。
「Everything」「眠れぬ夜は君のせい」「忘れない日々」と続く選曲の流れも見事です。コンサートプログラムのような自然さを感じさせてくれます。ラストの曲が「果てなく続くストーリー」というのもステキな流れでした。
感傷的になり過ぎるのではなく、時には感動的に歌い上げるMISIAは崩れるということがありません。聴く者を未知の世界へと誘ってくれる名唱の数々に今宵も親しんでいます。
ただただ聞き惚れてしまうMISIAの音楽世界にドップリと浸かれるのはステキなことですね。