雑誌「hm3」に掲載されたインタビュー記事が中心で,他に,新インタビュー・各方面の人々からのコメント・写真という構成になっています。
過去からのインタビューを通して読むと,その時々に流行っていたアニメであるとか,アルバム発表時の新鮮な感想がダイレクトに伝わってきて,懐かしくも楽しめました。最近,林原さんのファンになった方にとっては,彼女の考え方や思いを理解する一助となるでしょう。
コメントを寄せているのは,もちろん,林原さんにゆかりのある方々ですが,藤井隆さんや栗山千明さんといった意外な方もいます。
また,新インタビューでは,最新アルバム「Plain」についてのものもあります。その中で,僕が個人的に感慨深かったのは,インタビューアーの「『旋律』のなかに出てくる〈あなた〉は,誰かイメージした人が?」という質問に対する林原さんの答えです。彼女の,静かであるけれども,大切な人に対する今でも消えない熱い想いを垣間見たようでした。
この本は,「林原めぐみ物語」という読み物としては,とてもお薦めです。ただ,目次がやや大雑把で索引もなく,また,ページ数の表記スタイルも変則的なため,知りたいページをすぐに探せないという難点を感じます。この点で,「林原めぐみの資料」としての使い勝手には劣ると思います。また,値段の割には装丁が安っぽいかなとも思います。
これらの点を総合して,星4つの評価としました。