オリジナル版を購入当時(93年)は、正直なところ、「なんでMedicine(薬、医療)なの?」と思っていました。気がつくと15年以上も、付かず離れず折に触れて聴いてきました。特に体調が思わしくないときに聴きたくなり、聴くと癒されて軽い頭痛や倦怠感がなくなることに気づきました。内容はとても深淵で、他に類似の音楽は見あたらず、アンビエントとも一言では言えません。心の奥の普段は触れていない深いところまで届き、そこで潜在意識に働きかけて精神を整える効果があるようです。良くある音楽療法のCDのような、軽いリラックスを促すようなふわふわした音楽ではなく、ジャケットが示すようなある種の暗さを秘めた作品です。このアルバムを聴くと、細野晴臣氏は日本が世界に誇る音楽家であることを改めて認識させられます。100年200年と、バッハなどのようにクラシックとなって末永く残って行く音楽ではないでしょうか。