財務系の実務書に取り組んでいると、思考の枠組みを得るために繰り始めた本が、
いつの間にか専門用語を覚えてしたり顔になるための倒錯した「お勉強」となることがある。
これでは熱海に釣りに出かけて高波に呑まれた挙句、
ひょっこり記憶喪失になって帰ってきた若人あきら氏となんら変わらないではないか。
「ねえ君、GAPはGAAPの中でもUS-GAAPに従っているんだよ」
・・・はい??
そう、やはり何事も基礎が重要である。
この本を読了するとこんな思いをあらたにせずにはいられない。
"MBA"で始まる書名に抵抗感を覚える方がいるかもしれないが、
内容としてはまさに"財務会計そのもの"だと思って間違いないだろう。
実務をやりすごすうちに大切な基礎がおぼろげになってしまったとき、
ぜひともリラックスしながらこの一冊で原点を取り戻してほしい。
財務にかかわるあなたの机上にいつも置いていただきたい、そんな良書である。