本書はMBAという名を冠しているが,ビジネススクールの教科書ではなく,米国流経営に関する網羅的な解説書である。従って,扱っている幅は「EVA(経済的付加価値)」のような経営指標論からデリバティブ,証券化といった金融技術まで幅広く,1冊でファイナンスに関する様々な分野について基本的な知識が得られる。半面,それぞれの章については概念的な説明の域を出ていない。ビジネススクールの要諦は,経営の実例に基づいた極めて豊富なケーススタディーにあるだけに,それを期待する読者には不満が残るかもしれない。 (ブックレビュー社)
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しかし、あくまでも入門書のレベルに過ぎず、実務で十分に使いこなすには、この本だけでは間に合わないと思う。それでもファイナンスを学ぶ出発点としては最適だろう。(財務やファイナンスを仕事にしている人にとっては当たり前すぎるようにうつる思う。製造業やサービス業で財務分野以外の仕事をしている人にとっては良い入門書と思う。私にとってもそうだった。)
この本を読んで、さらにファイナンスの基礎知識を得ようと考える場合、次に読むと良い本は、クリシュナ G.パレプ著『企業分析入門』がお勧めです。この本では、ファイナンスの枠組みで企業がどう評価されるのか、良く評価されるには何か重要か、競争企業の価値を構成している重要要素は何かという観点からファイナンスの知識を再構成しなおすことができると思います。また、経営戦略と財務会計の知識がファイナンスにどれくらい重要となるかがわかると思う。
企業分析のあとに読むと良い本は、Richard A. Brealey & Stewart C. Myers著『コーポレートファイナンス(上下)』であろう。主要なビジネススクールで使われている基本書の和訳である。ファイナンスの理論的バックボーンを身につけることができると思う。
理論的バックボーンを理解できたら、長島牧人著『戦略的財務のスキル』が良いと思う。この本は、上記3冊を総動員してファイナンスの分析の手法をマニュアルのようにまとめた本だ。ただ、あまりにもまとまりが良いため、入門レベルの細かい点についての説明があまりない。リファレンスとしては最適だと思います。(対比すべき重要概念についての説明は詳しいが初心者にはわかりにくいと思われる。)
このあとは、興味と専門性によって選択する本が分かれてくると思う。ここまでくれば、専門家と渡り合えるベースが十分にできると思います。
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