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マーケティングやファインスのように、読んですぐ応用すできないというイメージがあるかもしれないが、戦略的思考が求められるビジネスマンにとってゲーム理論は有用であり、本書は必読書であるといえる。
グロービスシリーズが、ゲーム理論を刊行しているのは、MBAシリーズの大手としての面目躍如といったところだが、本書は内容も断然素晴らしい。入門者にとっての必須トピックはほとんどが網羅されており、また類書に比べて具体的な事例がふんだんに使われており、その内容も身近な例が良く考えられたうえで、ゲーム理論のコンセプトを理解する助けとなるような形となっている。
発刊後、日本の大学などで教科書に取り上げられているのも頷ける。わかりやすいとはいえ、本書の内容は初学者向けにレベルを落としておらず、ゲーム理論の中級への橋渡しとしてのテキストとしての使!用にも十二分に耐えられる。
本書を通読し、その考え方を理解すれば、通常のビジネスマンにも役立つことは間違いないだろう。本書はMBAシリーズであり、ビジネス向けの戦略思考の書であるからだ。
「交渉相手がこう出てきたら、自分はこう出よう」とうことを考えることはビジネスでも、よくあることだと思う。そして、そこで止まっていることが多いのも実態だと思う。しかし、実際は、交渉相手も同じようにシナリオ毎に選択肢を検討している。つまり、<相手→自分>の関係ではなく、<自分→相手→自分→相手・・・>の無限連鎖なのである。
こういったことを理論化しているのが、ゲーム理論である。ゲーム理論に基づいて考えて行くと、たとえば、「交渉相手がこう出てきたら、自分はこう出よう」ではなく、「交渉相手の出方に関わらず、自分はこう出よう」というほうがいい場合もある。
ゲーム理論は、歴史の浅い分野であり、良書が少ない中、本書は、このような思考パターンを身につける入門書として最適だ。
基本的なフレームワークも、いくつも紹介されている。これらのフレームワークは、すぐに、ビジネスにあてはまることは少ないと思うが、フレームワークもマスターすることで、思考回路を身につけることができる。
必ずしもこれを読んで実際のビジネスの役に立つとは著者も考えていないし、... 続きを読む
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