最近のMathematicaはHelpが充実しているために,ほぼ同じ内容が書いてある本書は必要ないという考えもあると思います(しかも,バージョンが上がるごとに値段も上がっているし).しかし私は,Mathematicaブックは必携であると信じています.Mathematicaには,とても覚えられないほどのたくさんの関数が備わっています.同じ解を求めるにしても,どの関数を使うかによって,プログラムを書く量も,演算のスピードも大きく異なってきます.
私はこれまでに,数年間Mathematicaを使ってきた経験がありますが,現在でもたまに,本書をぺらぺらと眺めています.そうすると,今まで気づかなかった(忘れていた?)有用な関数や,オプション(関数の引数)の発見があります.このような使い方は,Helpファイルではなかなかできないのではないでしょうか?
また,Mathematicaは親切過ぎるため,時にたくさんの警告を出してきます.気にせず突き進むという手もあるのでしょうが,特に複雑な計算をするときには,警告を無視すると演算が非常に遅くなってしまいます.この本で,丁寧に警告が意味するところを探っていくと,最終的にエラーが消えて,気持ちよく計算が出来ると共に,結果的には答えを早く得ることが出来ます.
このような理由で,私はいまだにMathematicaブックを手放せません.第二版のMathematicaブックも持っていたのですが,新しい関数を使うことが多くなってきたので再び買いなおしました.
もし近くの図書館にMathematicaブックがあるならば,しばらく手元に置いてみることをお薦めします.きっと欲しくなると思います.