クラシック音楽家の写真では第一人者である木之下晃の写真集。外国人クラシック音楽家の写真集としては、カラヤン、C.クライバーに次いで3冊目とのこと。
予想外のボリュームである。雑誌「ショパン」を出している出版社からの本であるが、「ショパン」は創刊当時、特集と銘打ってはいても、貧弱な記事しか出せない雑誌であったから、本書にも期待できないと思っていた。しかし、これは堂々たる写真集である。品よく添えられた短い文章も読みやすい。被写体もアルゲリッチだけではなく、一緒に写った共演者も著明な演奏家なので、単調にならない。不満があるとすれば、彼女が本当に美しく輝いていた若い頃の写真が少ない、ということか。アイドルの写真集ではないから、大したことではないけれど。