このCDについて
アンサンブル・プラネタの試聴音源はこちらへ↓
http://www.ponycanyon.co.jp/international/c_classic/artist/ensamble/index.html
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2枚目となるこのアルバムでは、デビュー盤よりもクラシック寄りにサウンドを作ってきたアンサンブル・プラネタ。4人の声をひとつに溶け合わせることに重点が置かれていた前回に比べ、ソロを強調する度合いが高くなった。わたあめのようにふんわりとしたアンサンブルの上で、はっきりと目立つソロがくっきりとメロディーを描いていく。ただし、そのソロにしても、自己主張しすぎて雰囲気をこわさないように適度な抑制が加えられており、このグループの持ち味である聴きやすさをそこなうことはない。タイトル曲はバッハの器楽曲をアレンジしたものだが、バロックの器楽作品を声によって置き換える試みは、かつてスウィングル・シンガーズが得意としたところ。「ダバダバ・コーラス」のスウィングル・シンガーズは声を楽器のように使い、そこにジャズ的なセンスを加えていたが、アンサンブル・プラネタの声や編曲が連想させるのは、同じ楽器にしてもむしろ電子楽器の方。テクノやニューエイジ、サンプリングを経験した後の時代だからこそ生まれたクラシカル・サウンドがここにある。また、4人それぞれの声の個性もデビュー盤のときより目立ってきた。ピンと張り詰めた声で歌われる「アヴェ・マリア」から、さわさわと響く少女っぽい声が印象的な「すみれ」まで、表現の幅がなかなか広いグループであることに気づかされる。最後を飾るのは、今回も書上奈朋子のオリジナル。ミニマル的な楽想の研ぎ澄まされた感じと女声のやさしさの出合いがおもしろい。(松本泰樹)
内容(「CDジャーナル」データベースより)
猛暑に疲れた心身を優しくクール・ダウンさせてくれるような、透明感溢れるハーモニーと冷ややかな質感。女性4人のア・カペラが織り成す清らかな音空間に心が洗われる思いがする。中世の宗教音楽風の神秘的な雰囲気を演出する書上奈朋子のアレンジも秀逸。
内容 (「CDジャーナル・レビュー」より)
このようなグループをどう聴かせるかは、結局、プロデューサーやアレンジャーの手腕にかかっているのではないか。アーティストの個性よりも、それをどのように売っていくのかが重要だということだ。クラシックの場合、アーティストの芸術性ばかりが強調され、マーケット的な考え方は邪道であると考えられてきた。しかし、クラシックが現代を生き延びていくには、マーケット的な考えも積極的に採り入れていかなければならないのは明らかだ。岸健二郎がプロデュースし、エキセントリック・オペラの書上奈朋子がアレンジを担当したアンサンブル・プラネタ(女性4人のア・カペラ)は、その点、うまくいっていると思う。書上がア・カペラ用に編曲したクラシックの名曲は、中世ヨーロッパ的な雰囲気を漂わせながら、無国籍・無時代的であり、プラネタの歌唱は、清澄でクラシック的でありながら、ポップであり今日的である。そのひんやりとしたハーモニーは夏向きといえよう。 (山田治生) --- 2002年07月号