「作品」として発表された写真では、大迫力サイズでそのものの魅力に酔いしれ、
めったに公開されないコンタクトシートでは、詳らかに写真たちを追いかけることで瞬間を追体験できる。
普通は発表された「作品」を前に、私たちは受動的にそれを鑑賞しますー美術館やギャラリー、また映画館や劇場でそうであるように。
けれども、この本の中では能動的に“つくるプロセス”に身をおくことができる、本という「作品」のなかで二重の経験を可能にします。
マグナムというものづくりの一流集団の哲学サンプルが、作品としても洗練された書籍にこれだけ詰まっているー
写真というジャンルに限られることなく、他のものづくり、もっと言えば毎日の生活をつくっていくなかで
写真家たちの美意識はなんらかのかたちで影響を与え、ヒントをくれる、そう思わせてくれるほどの圧倒的な力をもった一冊です。