本作品は群馬県民会館(79年4月26日)・大宮市民会館(7月27日)・東京晴海貿易センター(8月24日)での演奏を元に作成され、79年10月に発表されたライブ盤です。
当時のゴダイゴは78年10月の「ガンダーラ」、12月の「モンキー・マジック」、79年4月の「ビューティフル・ネーム」、7月の「銀河鉄道999」など説明無用の大ヒット・シングルを連発していた人気のピークでした。
この後バンドは急速に人気を失っていきます。本作品でバンドが「DEAD END」を演奏する前、この曲を書いた理由や社会の状況についてタケカワユキヒデが一生懸命に語ろうとしている時、ファンはそれを聞かずに歓声をあげていて、メンバーに窘められていますが、これは人気の失速を考える上で象徴的なワン・シーンと思います。アルバム「DEAD END」が時代の閉塞感を歌ったもので「OUR DECADE」も70年代を総括する内容だったように、ゴダイゴの曲の歌詞は重いメッセージが多く、またこの「DEAD END」の前のMCを収録したことからもメンバーの生真面目さが感じられます。しかし幸か不幸かバンドはTV主題歌などでバンドの真面目な本質を理解されないまま大ヒットを連発し、言うなれば誤解により人気が過度に拡大してしまったバンドであったのです。従って、音楽のクオリティはこの後も上がっていくにもかかわらず国内での人気を失ってしまったのは、「明るく楽しい」というパブリック・イメージを裏切った故の必然であったのかもしれません。
いずれにせよ、本作品はそうした誤解の表面化していない、バンドのピークの時期らしい覇気あるライブ盤です。経済的にも潤っていたためゴダイゴ・ホーンズと呼ばれたホーン・セクションを伴っており、これが迫力あるオトに大きく貢献しています。ゴダイゴの「サウンド」を楽しむなら、実はこのアルバムが一番良いのかもしれません。