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設定が少し無理なような気がしましたがそこはやはり彼女。
桜井亜美のすごさは執拗なまでの専門的知識にあるような気がします。
それをいえば「神曲」の方がそれが感じられましたが
よくぞそこまで調べるなぁ と変に関心してしまうところがあります。
お互いを思うからこそ空回りしてしまう、そんなところがすごく上手く表現されていると思いました。
彼女の読者層は10代20代の女性が多いそうですが、男性が読んでも十分に楽しめる作品ではないかと思います。
この本を読むと、改めて大切な人のことを考えます。
いくら愛していても、素直にならなければ後で後悔するかもしれない。
だから素直に気持ちを伝えたい。
皆さんもこの本を読んで大切な人に想いを伝えることの「意味」みたいなものを感じ取ってください。
僕は、冷静~は、すこし心理的な掘り下げが浅く、色んな人が感情移入しやすい角川にありがちな作品だなぁ、と思いました。
それと比較して、イノセントワールドなどで援助交際や殺人、引きこもり、ドラック、厭世感などの現代の若者(と思われる)に焦点を当てている桜井さんのモチーフ故か、凄く暗い気分にさせられる悲恋モノって感じですね。ちょっとそのけだるい闇な感じが、好きな人にはたまらないですね。
・・・・なんというか桜井さんの作品には、なにかを絶望してあきらめて日常を生きている人の透明な悲哀みたいなものが基調としてあるような気がします。ミレニアムのこのけだるい終りなき日常を生きている僕らの実感ととてもマッチしている気がして、僕は好きです。
この手法は、同じ出来事でも違う人物の主観から見ると全然違うものだ、と強く感じさせます。
辻さんの冷静~もそうだったけど『人がわかりあうのは本当に難しいな』と、こういう作品を読むと実感させられる。ララァとアムロは
すごかったんだなぁ、とか思ったりしてみる(笑)。
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