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M8 (集英社文庫)
 
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M8 (集英社文庫) [文庫]

高嶋 哲夫
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (17件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

直下型大地震が東京を襲う! その時…
阪神・淡路大震災を体験した若手研究者がマグニチュード8規模の東京大地震を予知した。もう、あの過ちはくり返してはならない! 研究成果とデータを基にリアルに地震の恐ろしさを描く。(解説/河田恵昭)

内容(「BOOK」データベースより)

28歳の若き研究者、瀬戸口の計算式は、マグニチュード8規模の直下型大地震が東京に迫っていることをしめしていた。十年前の神戸での震災、あのとき自分は何もできなかった。同じ過ちを繰り返したくはない。今、行動を起こさなければ…。東京に巨大地震が起こったら、高速道路は、地下鉄は、都心のビル街は、いったいどうなるのか。最新研究に基づいてシミュレーションした衝撃の作品。

登録情報

  • 文庫: 544ページ
  • 出版社: 集英社 (2007/8/21)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4087462005
  • ISBN-13: 978-4087462005
  • 発売日: 2007/8/21
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 0.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (17件のカスタマーレビュー)
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5つ星のうち 5.0 阪神大震災の経験, 2007/10/21
By 
reedin01 "Taiga" (東京都) - レビューをすべて見る
(トップ1000レビュアー)   
レビュー対象商品: M8 (集英社文庫) (文庫)
私は12年前の阪神大震災の時、その直下にいました。
現在は東京に住んでいます。
今でも東京の小さな地震のたびに恐怖を思い出し、動悸が激しくなります。
また映画やテレビの地震のシーンでもとても不快な気分になります。
そのためなるべく地震のことを考えないようにしてきたように思います。
今回この本を手に取ったのはそんな自分自身に区切りをつけ、地震に向かい合ってみようと
考えたからです。ちょっと大げさな表現ですが。
よく東京であのような大地震がおこったら「どーせ皆終わりだよ」なんて、
軽口をいう人がいますが、そんなことは決してありません。
阪神間でのあの自身の死者は約6300人。神戸人口の0.5パーセント以下です。
それでも未曾有の大災害には違いません。
亡くなった方に失礼な表現化かも知れませんがしかし99.5パーセントの人は生き残るのです。大切なのは生き残った時の備えです。
私は阪神大震災の時は学生でした。
今は結婚して子供が一人います。守らなければならない人がいます。
この小説では東京直下型地震で約20000人の方が犠牲になると想定しています。
やはり0.5パーセント以下です。
私は生き残ることを大前提に備えをする必要性を考え直しました。
阪神大震災を経験した私にこの小説の小説としての完成度やストーリーを
冷静に分析することはできません。
ただ、この小説は私に地震への備えの気持ちを再認識させてくれました。
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8 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 地震よりもっと恐いことを知った, 2008/9/30
By 
aquatio "hirosi" (東京都港区) - レビューをすべて見る
(トップ1000レビュアー)    (VINEメンバー)   
レビュー対象商品: M8 (集英社文庫) (文庫)
これはこれは、とてつもなく恐い話だったな。
といっても、それは東京を襲った地震のことではない。
もちろん自身が怖くないわけはなく、それはむちゃくちゃ怖かったさ。
でも、もっと怖いのは、その東京を襲う地震の存在を「知って」も、それを伝える手段が、実は、ない、という恐ろしさ。
そりゃそうさ。大権威の集まった地震の委員会が、皆東海地震の方にしゃかりきになっているとき、一介のオーバドクタが、東京に地震が来る、って言って誰も本気にはしないわなぁ。
実際、来ると言ってこの1000万都市の住民が避難して、もしも(予測通り)来なかったら。。。
当然こない方がいいのだが、来ると予知して皆を避難させ、対策を講じさせて、で、結果としてこなかったら。
そう思うと「100%か」と問いたくなる気持ちもわからなくはないし、科学者としては、やはりなかなか「絶対に」とか「100%」とかは言えないものさ。

しかし、自分が自分の命をかけてでも、その災害が起こると確信した場合。。。
いったいどうやって、皆を、施政者を、そう納得させられるのか。
自分としては絶対に起こる大惨事を防ぎたい、防げると思いつつも、これを伝えることができない怖さ。
これは、非常に怖いですよ。実際。
いやあ、これはとっても興味深い、面白い小説でした。
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6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 地震対策の未熟さに対する警鐘本, 2007/9/9
By 
海援隊 (東京都) - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)   
レビュー対象商品: M8 (集英社文庫) (文庫)
東京直下型のM8の地震が起こるストーリーで、阪神大震災の被害者である地震研究者を主人公に置き、地震が起こる前後の状況を描写している。前半は、主人公が我が国では一般的でないコンピュータ・シミュレーションと、気象・動物の異常動態の合わせ技により近日中に東京直下型の大地震が発生することを予知し、それを何とか政府首脳にインプットし、対応策の発動を求めようとする展開。人間の性向上当たり前のことだが、起こるかどうか分からない将来の事象に対して本気で備えるための決断をするのは、たとえば現在の温暖化問題への対応を見ていても分かるようになかなか現実世界でもできることではない。

後半は実際に地震が発生してからの初動対応について。ここでは自らリスクを取って次々と能動的にリーダーシップを発揮する都知事と、優柔不断でなかなか判断を下せず対応が後手後手にまわる総理大臣(実世界でも同じか)をうまく対比させながら描写している。有事の際にこそリーダーの器の大きさというのが試されるのだなあということをしみじみと考えながら通読した。

文献からのインプットだけでなく、地震の被害者への取材をきちんとやればもう少しリアリティを出せる部分がありそうなのがちょっと残念だが、なかなかの出来の作品だと思う。
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