カーマゲドン・シリースはまごうことなき傑作です。
カーマゲドンシリーズはWindows95時代に最初の作品が出たときは衝撃的でした。
このシリーズでは初代カーマゲドンが最高の出来です。
本当に広いバーチャルの街の中を走り回り、レースそっちのけでどこに行って何をしてもいいというところが良かったのです。
人だけでなく牛やら動物やらもうじゃうじゃいましたし、絶妙なブラックユーモアとギャグで残酷さをあまり感じさせないウルトラC級のセンスが光ってました。
コース、というより自由に走り回れる世界は本当に広く、馬鹿げたほどに良く作り込まれ、ゲームの自由度も高く、レース中にフットボールスタジアムに乱入したり、ダンジョンのような炭鉱にもぐりこんだりといったハチャメチャな事が好き勝手できました。
しかし、カーマゲドン2になってから、ありえない爆笑もののコースが減って、常識的なコースになってしまいます。
ブラックジョークというより「人を轢く」というゲームのポイントだけが残って、グラフィックが良くなった分、ちょっと笑えなくなってしまったのです。しかし、初代の持っていた爽快さと馬鹿馬鹿しさは多少継承していたのでこれも良くできたゲームでした。
しかし、3作目であるTDR2000・・・・正直言えば面白さには1.2に遠く及ばず。
というのもTDR2000はグラフィック面ではさすがに当時の最高水準とはいえ、1や2に比べ人間の描写や車の挙動などが非常にチープなのです。
美麗なのにかえってリアルさがなくなっている。
もうひとつ、変にストーリーをつけてしまったせいなのか、舞台があくまでサーキットのような狭い空間になってしまい、本当にただの当たり前のレースになってしまっているところがダメ。
以前の、食事中の他人の家に車で突っ込むといった感じのギャグ・マンガ的なバカ行動がまるでできない。
人もあまり歩いていないし、人や敵の車など、邪魔するものをぶっ潰す、といったことによる爽快感も少ない。
当たり前にあるよく出来たサーキットレースゲームにかつてのカーマゲドン的要素を少し残しましたって感じです。
4の製作がアナウンスされながら10年近くリリースされていないというのも、こういった作品には技術よりもセンスが要求され、TDR2000製作者には初代、2を製作したときのようなセンスがなかったからではないでしょうか・・・。
とはいえ、カーマゲドン1、2はWindows95/98でしかプレーできず、最近のOSでプレーできる最後のカーマゲドンは本作TDR2000のみなので、そういう意味では貴重かも。
もしかすると、初代カーマゲドンの魅力は、むしろインフォグラム社の「DRIVER」のような作品に受け継がれているのかもしれない。