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5つ星のうち 5.0
漫才だけが漫才ではない, 2008/3/22
レビュー対象商品: M-1グランプリ2007 完全版 敗者復活から頂上へ~波乱の完全記録~ [DVD] (DVD)
この第7回大会はM-1の転機となった歴史的大会で、 それを確認出来るのが本編以上にDISC 2の特典映像だ。 M-1のもう1つの魅力、舞台裏の緊張や涙といった ドキュメンタリー的要素が本大会では特に重要な伏線となっている。 (漫才を感動という目線で捉える事には賛否あると思うが、 個人的にM-1とは元々そういうものと認識している) 興味深いのは、舞台裏を追っている現場のカメラでさえ、 今大会の大番狂わせを全く予想出来ていなかったこと。 本DVDの特典映像に限って言えば主役は吉本芸人、 特にトータルテンボスやキングコングを中心に構成されている。 それは大人の事情というよりも、単純にこの2組は 本命と有力視されていたのだからその意味では当然の流れか。 完全ノーマークだったサンドウィッチマンは 映像そのものが殆ど残っていなかった。だからこそリアルで痛快。 その番狂わせの発端となった敗者復活枠決定の瞬間を、 偶然にもカメラが捉えていることが唯一の救いだが、 そこでもまだその他大勢の1組だった。 このドラマとしては致命的な主役不在の展開こそが、 M-1=ガチンコを証明してるといえるのではないだろうか。 リアルタイムで初めて彼らを観たあの瞬間の、 あの得体の知れない不気味さは、このDVDを観た後も全く変わらない。 前年の完全優勝とは違う意味でパーフェクトな、 有無を言わさぬ説得力の逆転優勝劇は何度観ても鳥肌が立つ。 舞台上で「ざまぁみろ!」と吠えるサンドウィッチ富澤の狂犬ぶりは、 大波乱となった本大会の、まさに象徴といえよう。
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5つ星のうち 5.0
番組本編はもちろん舞台裏ドキュメントは必見!敗者復活戦はさらに短縮, 2008/4/15
レビュー対象商品: M-1グランプリ2007 完全版 敗者復活から頂上へ~波乱の完全記録~ [DVD] (DVD)
番組自体の感想やネタについての評価は必要ないと思うので省略します。 DVD商品としては前年「2006」に近い構成となっています。 価格はそれなりにしますが、2枚組み283分なら満足できるボリュームでしょう。 Disc1 番組本編・決勝大会(112分)、決勝8組発表会&ネタ順抽選会(7分半)、 サンド優勝記者会見(5分半)、サンド1000万円贈呈式(7分半)。 Disc2 「頂点へ・・・漫才戦士4239組の夢」舞台裏ドキュメント(54分)、 57組の敗者復活戦-大井競馬場-(37分)、 異色コンビ(5分)、 サンド仙台思い出グルメツアー(26分半)、 「サンドM-1優勝祝賀会」ハチミツ二郎、トータルテンボス藤田ほか(27分半)。 一字一句を確認したわけではありませんが、 今回は番組本編のネタに音声カットはないようです。 予選はもちろん、本番当日の舞台袖の様子、 敗者復活戦出場者と観客がサンドウィッチマンさんを応援する様子などを収録した ドキュメントは本作の大きな売りでしょう。 自身のブログで触れられていた本番終了後のキングコング西野さんの映像も使われています。 一方で、 57組登場の敗者復活戦は過去の商品よりさらに短縮されています。 ほとんど20-50秒程度、序盤の3ボケ4ボケで終わってしまいます。 1分以上収録されたのはわずか4組、 なおかつ一番収録時間が長いのは「ザ☆健康ボーイズ」(これはこれで面白いんですが・・(^^;)。 敗者復活戦に期待しているファンは残念な部分です。
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5つ星のうち 5.0
笑いと共に混沌を裂いて, 2008/2/4
レビュー対象商品: M-1グランプリ2007 完全版 敗者復活から頂上へ~波乱の完全記録~ [DVD] (DVD)
兎にも角にもサンドウィッチマンだ。史上初の敗者復活からの優勝。個人的には三連単を外してしまったわけだが文句なしの王者である。 お笑いブームのせいでつまらない芸人が増えた。エンタにおける過剰演出(無駄なセットやテロップ)も嫌いだが、芸人自体の質の低下は問題だ。キャラクター・音楽・あるある・毒舌・決めフレーズなどのヒットする方程式が安易に確立してしまっている。もちろんキャラ押しな芸人の中にもおもしろい人はいるが、それはキャラに甘えてないからだ。 とにかく、どう考えてもここ数年は釈然としなかった。おもしろい芸人が多いからブームになっているはずが、逆につまらない芸人でも認められている。 そんな中にあってM-1はまともだった。確かにおもしろい芸人が集まる。しかし2007年大会、ハッとさせられた。 「なぜサンドウィッチマンが準決勝で落ちたのか」と決勝の審査員が口をそろえて言うように、M-1審査員さえズレが生じていたんだと思う。チュートリアルの優勝、笑い飯・千鳥・POISON GIRL BANDなど異色芸人の台頭が原因だろう。確かに彼らはおもしろい。練られたネタと予想外の展開はそれぞれ素晴らしい。客観的に評価をすれば突出して見える。多少つまらなくても特別に見える。 しかし、敗者だったはずのサンドウィッチマンはそれらの芸人を一気に抜いていった。目星いM-1常連芸人が抜けた敗者復活戦になってようやく、単純におもしろい芸人を選ぶという基準がはたらいたのだろう。 最終決戦に残ったのはキングコング・トータルテンボス・サンドウィッチマン。漫才の型を破ったコンビではなく、正当派漫才の圧勝だった。 チュートリアルの圧倒的優勝が、過食な異色芸人時代にピリオドを打った。 そしてサンドウィッチマンの劇的優勝で、もう一度お笑いを見なおす時代が来た。 これはその革命の記録だ。しかと見て、笑ってほしい。
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