この第7回大会はM-1の転機となった歴史的大会で、
それを確認出来るのが本編以上にDISC 2の特典映像だ。
M-1のもう1つの魅力、舞台裏の緊張や涙といった
ドキュメンタリー的要素が本大会では特に重要な伏線となっている。
(漫才を感動という目線で捉える事には賛否あると思うが、
個人的にM-1とは元々そういうものと認識している)
興味深いのは、舞台裏を追っている現場のカメラでさえ、
今大会の大番狂わせを全く予想出来ていなかったこと。
本DVDの特典映像に限って言えば主役は吉本芸人、
特にトータルテンボスやキングコングを中心に構成されている。
それは大人の事情というよりも、単純にこの2組は
本命と有力視されていたのだからその意味では当然の流れか。
完全ノーマークだったサンドウィッチマンは
映像そのものが殆ど残っていなかった。だからこそリアルで痛快。
その番狂わせの発端となった敗者復活枠決定の瞬間を、
偶然にもカメラが捉えていることが唯一の救いだが、
そこでもまだその他大勢の1組だった。
このドラマとしては致命的な主役不在の展開こそが、
M-1=ガチンコを証明してるといえるのではないだろうか。
リアルタイムで初めて彼らを観たあの瞬間の、
あの得体の知れない不気味さは、このDVDを観た後も全く変わらない。
前年の完全優勝とは違う意味でパーフェクトな、
有無を言わさぬ説得力の逆転優勝劇は何度観ても鳥肌が立つ。
舞台上で「ざまぁみろ!」と吠えるサンドウィッチ富澤の狂犬ぶりは、
大波乱となった本大会の、まさに象徴といえよう。