人生はすばらしい。でもときには、我慢しなくちゃならないイヤなこともある。―― マイケル・J・フォックス1998年9月、マイケル・J・フォックスはパーキンソン病(退行性の神経疾患)との診断を受けたことを公表して、世間を驚愕させた。実はこの病気と、ひそかに7年間も闘っていたのだという。この発表に対し、世界中から驚くほどの反響があった。しかし幸いにも世間が彼を哀れみだしたころには、彼はすでにこの病気を受け入れ、自分を哀れむのをやめていた。今、フォックスは、過去18年間に多くの演技に費やした情熱とユーモア、エネルギーをもって、自身の人生とキャリア、そしてパーキンソン病の治療法を発見するためのキャンペーンについて語りはじめた。
マイケル・J・フォックス基金
マイケル・J・フォックスの本の利益は、パーキンソン病の治療法の早期発見を目的とする、「マイケル・J・フォックス パーキンソン病リサーチ基金」に寄付される。当基金では、パーキンソン病の研究を奨励し、この病とともに生きる多くの人々のための治療研究開発費を調達することを積極的に行っている。当基金のWebサイト、MichaelJFox.org.では、パーキンソン病に関する、以下のような最新情報を公開している。
※マイケル・J・フォックスのインタビューを読む、メッセージを聴く --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。
登録情報
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「ラッキーマン」に記されたマイケルの苦悩や現実としての病気との闘いは、私にとって他人事ではありません。視床破壊術と呼ばれる定位脳外科手術まで受けている彼に比べれば、幸いにして、私の病気の進行はずっと遅く、軽いものだけれど、同じ若年発症患者として強い共感を覚えつつ、一気に邦訳414ページを読了しました。
誰もいつどんな病気や障害に出会うか分からない。今はそうでなくとも人間はいつか老いて、多かれ少なかれ、否応なく不自由を強いられるものです。どんなことになっても命ある限り、生きていかなければならない。でも、生きているのは、生きていかなければならないのは、自分独りきりではないのです。家族がいる。仲間がいる。それだけでも何と人間はラッキーな生き物なんだろう。私も周囲の理解と協力に恵まれ、さらにはマイケル・J・フォックスという同士(お互い知り合っているわけではないけど)を得て、病気と闘うラッキーマンの一人として生きています。
月並みながら……一人でも多くの人に読んでもらいたい一冊です。
この本は、今まで私が抱いていたマイケル像とは全くの別人、一人の弱い人間としてのマイケルを浮かび上がらせる。精神的ギリギリの極限まで追い詰められたマイケルは、やがて自分の恐怖や弱さと正面から向き合う決心をして、セラピストや家族に支えられながら、現実を受け入れていく。病気、家族、仕事、それぞれの局面で、本当に大切なものを見出し、今まで自分が捕われていた価値観から脱却して、自然体で生きる姿勢を身につける過程が細やかに描かれている。個人的には、マイケルが自分の中にある恐怖と向き合う第6章が最も印象深かった。誰もが心に抱える闇、それと向かい合うのは恐ろしいことだ。しかし、様々な精神的束縛から自由になり、真に自分らしく生きるため、それは誰にとっても必要なプロセスではないだろうか。
これは、マイケルの生い立ちやその人となり以上に、生きる事の本質を考えさせてくれるけっこう深い本かもしれない。
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